« 地名物語 | トップページ | 木をかばう »

2006年5月25日 (木)

不思議なこと

 科学的に解明できないことでも、否定せずに自然のなかでは存在を理解する。柔軟さ。その意味を考える。

----

金山町上野沢、若林さん。

■キツネの嫁入りは、二人でみたな。遠くに鍋の底に火あたったような火が、ずっと横一列に、ちょうちんのように並ぶ。何キロメートルもつながる。ノマザワ(沼沢)からマツデンにかけて出た。道路開発のため、このごろは無くなってしまった。いまより昔の方が見えた。

■キツネの嫁入りは、下のジイサマ(爺様)、炭焼きしてっとき、よく見たっていう。

■天狗の木返しは小さい頃によく聞いた。ここ二十年、三十年は聞いてみねえな。そう戦後はそんなにきかねえな。ばさーっつ、年中あった。三尺以上の木が倒れる音がする。

■天狗岩はある。

●上野沢(上沼沢)にヤマノカミある。イボガミサマは一週間で、良く直す。今でも、遠くがら、イボガミサマどごにあんだべって来る人ある。イボガミサマには「イボ、もいだら、イボのかずほど、アズキ持ってくっから」っておがむ。数を間違えるとだめだ。

■アマヌマ。ここ(上野沢集落)から二キロメートルぐらい行ったとこにある。紫の藻がある。サンスクミ、ネズミ・黄色のガマ(カエル)・ヘビがある。

●アマヌマ、その沼の脇にトチがあった。よく拾いに行った。藤の花が咲く頃行ったら、気持ち悪い。

●アマヌマってあって、この前の水害で抜けて、小っちゃくなった。三十メートルくらい。美しく、気味悪くて、五分といられない。

●アマヌマは雨よばりしたどき、大蛇が沼沢(沼沢湖)さ、ずしりずしり行った。

●炭焼きに来ていた人。炭焼いて、木倒れて、痛くした(怪我をした)ことある。医者嫌いで、神様頼んで、おがんだら、アマヌマの上にイシミヤ(石宮)がある。明神さま。その石宮がつぶれかけている、石宮の台が割れて、ツルが生えている。そのツル(煎じて)飲めば直る、ってゆわっちゃ(言われた)。
 そして息子と二人で、石宮を探してみると本当にあった。

※アマヌマ→雨沼→天沼

-----

昭和村大岐

■昔、ナデツカレ(雪崩突かれ)にあって、死んだどっで、団子こしゃってあげもしたら生き返ったどって、団子をオカラクにした。助かったので観音様を建てた。正月十六日はオカラク観音講。団子は玉のように丸く作り、熱い湯でゆでる。オカラクは平らで形は丸くするがぬるま湯でナマとする。朝、オカラクを丸めたり、イモをむいたり、夜はウタヨミをする。家内中分(家族の数)のオカラクを持ってくる。おなご・こめらはみんな行った。

■オワズレ(御患い)。オワズレの日、お月様の月食には、オカラクなんのこっっしぇで(作って)おがんもうした。天道様(太陽)のオワズレ(日食)。天道様とか、お月様とか、人間が病気しねえように、代わって病気してくれやんだど。バサマ(婆様)ゆいゆいした(よく言った)。

|

« 地名物語 | トップページ | 木をかばう »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 地名物語 | トップページ | 木をかばう »