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2006年5月 7日 (日)

砂子原カルデラ

 118a_g_0 奥会津地方の柳津町砂子原一帯が、「砂子原カルデラ」として砂子原火山であったことが、最近の調査で明らかになってきている。これまでの認識を新しくするものだ。西山温泉付近で奥会津地熱発電所の開発に伴う新知見からの調査の進展と思われる。これにより噴火等による環境改変についても考慮することが求められる。

 同隣接域ではカルデラ湖を持つ活火山の沼沢火山がある。爆発的噴火で生産されたテフラと呼ぶ火砕物の調査から、詳細な内容がわかり、沼沢火山噴出物に先行して3回爆発した砂子原火山・カルデラが形成されたようだ。

 砂子原カルデラは1992年地熱学会で水垣桂子氏が「奥会津地域の小型カルデラと熱源」、1992年に日本地質学会、1993年に地質学雑誌等に発表された。

 関陽児「奥会津地熱系~」論文PDF17ページ 1996年

 砂子原カルデラの地熱開発、金や硫化水素ガスなど、、、地質調査総合センター

 地下温度分布(PDF 64ページ)1996年

 

 ★1999年12月『地質調査所月報』に、山元孝広は「福島-栃木地域に分布する30-10万年前のプリニー式降下火砕物:沼沢・燧ヶ岳・鬼怒沼・砂子原火山を供源とするテフラ群の層序」について述べている。→→→PDFファイル25ページ分

 山元らは、「福島県沼沢湖周辺のカルデラ群の重力構造」についても重力異常、残差重力図、重力基盤の解明をしている。→→→PDFファイル

 2004年には河川水の同位体空間分布も

 20060508img_4041 ★★2004年の『地学雑誌』113(1)に東京都立大の鈴木毅彦らが「東北南部、会津地域周辺における中期更新世テフラの層序と編年」を発表している。→→→PDFファイル(24ページ)

 これによれば砂子原カルデラは最長26万年間に3回。7~4万年間隔で砂子原カルデラが爆発し、その後、沼沢火山が5~6万年間隔で三回爆発した(最後は約5000年前の縄文時代前期末)。

 ★砂子原カルデラ (福島県柳津町)約22~29万年前に噴火

118_g_0  沼沢火山 (福島県金山町)約5000年前、約5万年前に大規模噴火、11万年前にも噴火。

 1995(平成7)年より運用している三井金属などが開発した奥会津地熱。対策を講じているものの、いまでも北東風となると地熱発電の排気ガスの硫化水素のにおいが昭和村大岐地区にも漂ってくる。いわゆるおならのにおいだ。地下の圧力を抜くので、地震も頻発した。周囲ではネズミや鳥類が少なくなっている。

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