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2006年5月23日 (火)

5年後

 20060521img_5594_1 5年後は2011年。その間に花き卸売市場の委託販売手数料の自由化を含む。どのように変わるだろうか?

 政府が主導しているエコファーマー制度は、申請時点で5年後の経営計画を含む。たとえば「かすみ草」で5年後だ。これは「トルコギキョウ」でも同じ5年後。

 つまりその品目で5年後の経営計画が無い産地は、あるいは生産者には申請できない。逆に言えば、その品目で生きていく意思表示のできる産地である、という自主的なものだ。取り組み姿勢の表現のひとつである。

 ひまわりを5年後も栽培する、、、、という人なら検討すべきだ。今年はひまわりを作るが、価格が安ければ別な草花を作る、、、、という場合には該当にならない。ここが、花きでのエコファーマーの少ない要因だ。つまり刹那主義・市場単価主義で品目を変える産地が多いからだ。複数品目であっても、単品ごとに長期的な経営計画を持っている場合、それは申請可能だ。20060521img_5534

 しかし、3大品目などの場合、投入化学肥料・薬剤への技術的対応ができなければ、その申請も不可能である。それ以前に投入したものの記録(記帳)が行われていない。

 仙花では2005年より宮城県内のバラのエコファーマー表示での店頭販売の支援を行っている。昭和花き研究会と花職人Aizuが鮮度保証販売の花材提供をしているホームセンターの店頭。加えて宮城県内のトルコギキョウのエコ取得の販売もはじめている。

 → 仙花 エコ販売

 日本の農山村で主力となっている人々は70歳代に入っている産地が多くある。この数年で出荷数量の激減が予想されている。農山村をくまなく歩いている仕入調達の卸売市場の担当者は、その実態から、輸入の手配をはじめている。これは市場の経営上しかたのないことだ。5年後の計画が出せない産地が多くある事実を重く見たい。認定農家も5年後の自主経営計画を出すことで取得できる。これさえなかなかすすまないのは制度云々ではなく、農業の未来が暗いわけでもなく、農業構成年齢が超高齢化で維持していることを示す。20060522img_5718

 当地も、雪どけが終わり、パイプハウスを建てる時期になっているが、体力的にそれができない、、、、つまり生産の持続が難しいので、新苗の購入をキャンセルする、、、、という生産者が他生産団体で数名単位でている。越年の株を出荷してかすみ草を止める、、、、という時代に主産地でも入ったことは、昨年の販売結果(販売戦略)が転換点であったことを意味する。補助金に頼った生産には生産を持続する希望が無い。その影響はこの9月から出る。7月13日、14日の北海道由仁町でのかすみ草全国大会(サミット)では、そのことが明らかになる転換点の大会となる。特に全国への出荷をしている産地の体力が課題だ。今大会の主題は地産地消なのだ。20060522img_5693

  品目主産地では、原油高と卸売市場価格の低迷(店頭価格ではない)から離農するか、野菜生産に転換する花き生産者がではじめている。あるいは大規模農園は自己破産(倒産)している。こうした迷った場合に、農業そのものを辞めるという離農の選択は賢明だ。

 私は営業等で各地に行く。あるいは各地から都内の講演会・セミナー等に集まってくる各地のリーダーと話す機会が多くある。立ち話とか、ほんの挨拶程度の場合でも、そのときいつも聞くことがある。「いまいちばんの課題ななんですか?」、、、、離農者が増えている。専業でその産地のその品目の後継者だと思われる人々が農業を辞めている。

 昨年秋から、花作りを辞めて、農業そのものも辞めて、、、つまり離農してサラリーマンになる農家が増えている。農業は土日の野菜作、自分のための農業に切り替える人が増えている。競争に勝つ、負けるという次元ではなく、人生の選択なのだ。とてもよいことだと思う。残った農業者が勝ち組ではない、ところが日本の現況を示している。離農した人が勝ち組になる、、、、不思議な産業界が農業世界。だから、別な尺度で意味を自ら問うことがなければなし崩し的に、農業は滅びると思う。

 エコ申請できる体力を持った農家しか5年後には残っていないという事態も想起されるのだ。昭和花き研究会でも5年後のことを、昨年から2カ年かけて議論してきた。2001年から顧客は卸売市場ではなく、消費者であることを発見したから、鮮度や品質に取り組み店頭での対話を開始してきた。その結果がエコの取り組みであり、今後のMPS-Q(クオリティ)やGAP(農業適正規範)の取り組みだ。取り組みや資格取得が目的ではなく、自らの将来ビジョン(将来展望)をその制度で自己監査する、ためのもの。時代の要請との産地の整合性を図るためのものだ。産地は天候や市況、外部要因が低迷の原因とすることが多い。、、、構成員の老齢化(高齢化どころではない)とか、将来構想を描けない理由が内部に存在することを認めたくないのだ。零細経営でも皆、きちんとした将来構想を持っている。規模ではない。また年齢でもない。そうすれば自ずと開けてくる世界がある。 (菅家博昭)

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 ジョンレノンの絵手紙→競売へ(時事通信5月23日)

   ベイビイズ・ブレスも良いと思う。→ あかちゃんの手 きいちご葉

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