« 吸血処理 | トップページ | 2004年産統計 »

2006年5月31日 (水)

商品開発のための産地交流

 20060531img_6187 現在ほど、「商品開発の意義」が問われている時代はない。

 なぜなら、モノがあふれて、モノだけでは、価値観を失っているからだ。

 商品開発機能とは、たとえば直接アフリカのケニアのかすみ草農場に出向いて、日本向けのサイズ・品質・規格で、数量を確保し、日本でもプロモーションと品質管理を訴求しながらバケット低温輸送するなど、そうした一連の開発輸入というのは、よく目に見える商品開発の行為だ。そうしてある実需者向けの素材が定着していく。こうした商品開発行為の場合、限定した利用者向けにその規格を実現する。

 ケニアより近いけれど、国内産地には大きな障壁・カベがある。いまだ細い流れだが、着実に理解者が増えてきている。消費者に接している花売り場の若い担当者が、現場の人たちが会津の山奥の私たちの村を訪ねてくれるようになった。

 一方、日本の花き生産は、不特定多数の業種向けに万能な機能を求められ、結果、誰が実需者か、、、、つまり誰に買ってもらっているのか、、、、逆に言えば誰に売っているのかが見えない構図を良しとしてきた。そこがいちばん価格の低下を招く要因となっている。

 商品開発は、小売店の先の消費者、、、、業務需要であれば装飾業の人たちにと、限定利用をスタートとして、そして規格・納期を詰めていく。その仲立ちが卸売業である。ところが、実需者については、商社やウェブ等での生産者から見えにくい流通(じつは利用者が限定され用途が見える流通)、、、、セリ販売ではなく、市場の輸送分配機能を利用して納品する、販売価格の決済に使う機関としての位置づけが高くなっている。納品は定価だ。あるいはゆるやかな価格変動を持つ固定価格だ。固定価格になると、品質が求められる。高品質というのではなく、最低品質の確保である。花持ち期間の明示、切り前の明示等が付随する。20060531img_6176

 商品開発のなかで、かならず販売者は生産者に会うため、農山村を訪ね、どのような販売をしたいから、どのような納期、価格、品質かを明確に検討する。そして今年の取り組みがはじまる。

 昨年から産地公開を昭和花き研究会でははじめている。ことしは要機関の卸売業の担当者が量販店バイヤー、小売店を案内して、ほぼ6月の期間を通して来村される。明日からそれがスタートする。出張不在時以外は、すべて私がその来村社にあった生産現場を案内し、昭和花き研究会でできること、できないこと、両者で取り組むべきこと、課題の解決のために懇談を畑・圃場でする。

 昨年6月は3回にわけて産地公開を開催した。ときに50人を超え、参加者から不満があった。それをことしは解消する。効率的開催というのは「行事消化事業」であり、目的を失ってしまっている。来村される方々の希望を聞き、こちらの都合も理解してもらい、あらたな素材に価値を生み出すための作業で、取引先全社に5月7日付け文書を送付して回答書を得ている。それに詳しく事情を示した。それを受けて、明日から来村される方々への応接がずっと続く。生産者にも実需者の必要としている規格や品質、納期、染色等への加工などの必要性を理解していただく。行政機関、普及機関にも担当者は紹介する、、、昨年がピークだった日本の人口が減少に転じた、、、産地も縮小に向かっている時代に相互理解できる生産をめざしたい。

 なお、三島町のかすみ草が開花し、ピュアスプリングの出荷は6月4日(日)から開始し、5日(月)の仙台での販売からスタートする。集荷は第1が8時、第3が9時。出荷量がまとまってくるのが19日。生育そのものは10日の遅れのままである。7月中旬から多品種出荷、大量出荷となるが、それまでは流れは読めない。

 各種出荷資材は1日以降入庫してくる。オランダからの輸入バケット1万箱は6月中旬に新潟港着。エルフは発注後、SCレンタル(新日本流通)は7日頃から入庫。

-----

 6月1日(木)午前、新潟県三条市(株)中越、石丸社長が量販店バイヤーを案内。4名来村。

 6月2日(金)午後、TFC浅草橋生花・植草部長来村、18時より、村内しらかば荘で懇談会。

 6月3日(土)夜、4日午前、10名圃場等案内(東京より一般)

 6月5日(月)午前より圃場案内し、13時昭和村野尻中向の新・集荷所施設説明、矢ノ原高原の圃場を経由し、14時昭和村大字小野川字大岐(おおまた)の大岐センター前から同地区の圃場巡回。15時より大岐センターで懇談会。記念講演は来村社の大田花き・松永剛氏。午後からの公開事業には他産地、関連業者(種苗・肥料・資材等)が参加する。現在30名。17時解散。

 6月6日(火)宇都宮花き・山野井氏来村。

 6月7日(水)、上京。都内3市場訪問。JAハイナン杉山部会長らと来年2月のカスミサミットの件で。

 6月8日(木)午前、埼玉園芸より山下氏が量販店バイヤーを案内し来村。

 6月10日(土)午前、中央花卉・斧田社長、中谷さん来村。

 6月12日(月)午後7時30分からエコファーマー有機質肥料等についての学習会(大岐センター)。多木肥料・市位技師。竹内君。

 6月13日(火)上京。午前10時・都内池袋、花良品本部で阿部社長と7月のかすみ草フェアについて内容を協議する。5年目。午後から農水省講堂で生販交流会で事例報告。

 6月15日(木)福島県立博物館、奥会津書房、会津学研究会(8月20日の公開ゼミナールの内容検討、聞き書きの進め方協議、8月発刊の会津学の内容決定について)

 6月17日(土)から18日(日)全国花卉仲卸会総会に参加・宮崎市。

 6月19日~広島市・花満、仲卸店頭でカスミフェアを検討中。

 6月20日(火)JFMA総会、MPS国際セミナー(都内市ヶ谷法政大)

 6月24日(土)~25日(日)かすみ草栽培体験生受け入れ

 

 

|

« 吸血処理 | トップページ | 2004年産統計 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 吸血処理 | トップページ | 2004年産統計 »