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2006年9月 5日 (火)

第3の選択

■9月6日(水)18時30分から都内・大井競馬場脇の東神倉庫4階で中国花き事情の調査報告会がフローレ21の主催で開催される。台風12号が上陸せず通過したため、午後に村を出て日帰り参加することにした。重要な会だからです。→→→フローレ21

パネリスト

㈱フレネットHIBIYA 和田幸一社長    
㈱自由が丘フラワーズ 横山久二社長(板橋市場)
㈱フローラルコレクション 金子尚史社長(世田谷市場)
美里花き流通グループ 櫛田篤弘社長

■F21大田店長の大島信二氏も渡航調査に参加され、今夕に写真で中国花き事情を報告する、と今朝配信されたフロレッタちゃん768号で書いています。2回にわかれ中国のいまを見てきた調査の報告会に次のような興味を持っています。

①花き流通業における仲卸業の位置が、とても重要になってきたこと。花屋さん、量販店の小売業の仕入代行業務としての値ごろ感や品質、規格(長さ)など使い手の立場からの経験の蓄積を、仕入れに生かせる場として、隣国・中国を視野に入れていること。受け身の輸入ではなく、商品開発を考えるという積極的な消費拡大のための取り組みをはじめようとする姿勢が伺えること。

 つまり「使える花」を、積極的に顧客花店に紹介していく、、、ということが今後重要な仕事になっていることを示す。日本の花は品種過多の状況にあり、それに出会う仕組みが不整合なため選ばれることのない選択肢だけを増やして、結局、ベーシックアイテムさえ無くしてしまう品種構成・作付け計画になっている。

 使える花は、ベーシックアイテムである、という定義がたぶんなされていく。それは量産能力、納品能力を意味する。アフリカ諸国にある花農場はまさにそうしたベーシックアイテムを生産するための圃場で、小品は国内(欧州)で生産する、、、、ということが日本でもあてはまっていってしまうのはよいことだとは思わないが、共撰品が押さえていたポジションが外国産になることが今後おきてくる。それは卸売市場主体の流通が硬直化して実需への対応ができなくなっていることを示す。中国が示すのは量・質ではなく、ベーシックアイテムの発見・ベーシックアイテムのルネッサンスにある、といえる。その基本に感動するのだと思う。日本が必要なことは、いかに絞り込むか、アイテム数を減らすかにかかっている。なぜ品目が増えるかといえば、生産物や販売物に自信を持っていないからだ。

②産地を訪問し、感動したことを報告会で伝える、というプロモーション技法の開発をフローレ21営業企画室は行っている。国内産地の事例報告、花の生産者自身の報告会のプロデュースから、外国の花の産地から感じたことをスタッフが報告する、、、、そうした開かれた報告会は本邦ではじめての試みだ。このことにより何が変わるか?といえば、産地側が出したい情報、告知したい情報と、視察者側が見たい情報・知りたい事実の開きが明確になる。その差の意味を産地は考える必要がある。そのためにも、今回の報告会は報告会を行うことを前提として調査が2回行われているので、まず、その報告会の現場に立ち会う、ことに意味がある。

③日本国内の卸売市場が積極的にアフリカ産(ケニア)のかすみ草を輸入しはじめて2カ年が経過した。そのことによる購買環境が大きく変化し、結果、相場変動が大きく動くようになっている。これは輸入が起こしたこれまでに経験していない事実である。仕入れ者が国内産切り花が欠品しても輸入により、いつでもなんでも買えるという仕入れ心情になっている変化は、いつでも買えない状況を生み出す。なぜなら計画的仕入れ社は法人であり市場外流通に転移しているからだ。こうした変化に対して国内産地はどのようにプロモーションや市場選定、顧客の囲い込み戦略を行うのか?という明確な産地の意志(MD)を求められている。

  実績を伸ばしている卸売市場・仲卸ほど、集荷や商品開発に熱心である。入荷をまたずに産地の商材を積極的に仕入れようとする。そしてお客様に積極的に商材を進める。来る荷を待つ卸売市場は、産地の変化に気づいてない。産地は自ら持っている商品の価値に気づいていない。

  コントラクト(契約栽培)という行為は、潜在需要を顕在させ、それを固定化(実現化)する行為である。全体の数割からはじめて、それをベーシックアイテムに固定化していくことで産地はあらたなトレンドの創造が可能になる。そのコントラクトの中味が、商品仕様書であり、それがパートナー間の財産になる。英国とケニアの事例をみると仕様書(品種・規格)は、半年見直し、1年に見直しするそれぞれの項目が明確になっている。

④事業、取り組みは成功したときに見ることはあまり意味がない。それがどのようにして動かされていったか、、、プロモーションの過程、取り組み、、、つまり芽の段階から参与観察することが大切だ。変化を起こそうとする意志は、強い共振を生むか、無視されるかだが、小さなことからすべてはじまっていることは事実。

⑤渥美俊一著『改訂版・チェーンストア経営の目的と現状』(実務教育出版)は、言っている(66ページ)。

 マーチャンダイジングとは、商品開発という言葉の代名詞にも使われる。

 商品開発とは、製品開発と提供方法の開発のふたつを含んでいる。

 製品開発とは①集荷ルートの開拓 ②ストア・ブランドづくり ③プライベートブランドづくり、の3つで構成されている。

 提供方法の開発とは、商品構成(品目と陳列量、あるいはメニューそれぞれの組み合わせ方)、POP広告、販売促進、プリパッケージと最終パッケージ、支払いと配達方法など、商品の周辺対策の開発までをも広く包含している。

 だから技術的には提供方法の開発、その研究と改善のほうが、製品開発と取り組むよりもさきに確立されるべき課題なのである。

 マーチャンダイジングとは「商品化計画」である。決めては、商品の売価と品質(機能)の決定である。

■たとえばFAJが2001年よりバケット低温流通ならびに低温庫を装備したのちに、ケニア産かすみ草はネイティブフラワーの輸入・リパック(日本でエルフに立てること)をはじめ国内市場に納品業務をはじめたことは、提供方法の開発ののちに、製品開発が上がってくる、ことを示している。仕組みの変革後にそれに乗る素材が意味を変える事例だ。

■フローレ21がSLG計画を立案し実行し、改善してきている。提供方法の開発と小売店の店頭、生産者、、、その仕事は高く評価されている。加えて、今後は利益を生むベーシックアイテムの「発見」と、その「品質管理」しての「提供」が重要になってくることを示唆している。

■→→→谷口正和氏

■10月25日~→→→バラの秘密(麻生さとみ氏)

■選ばれる卸市場→→→軽トラ日記

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■入札・工事・談合は地産地消?→→→福島県はいま大揺れ

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