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2006年10月31日 (火)

組織、成果と仕事への責任

■2006年10月31日(火)曇。

■課題が明確ではないときに、その課題と解決策を自分自身で考えるために読む本として、

①2001年12月に初版が出た P・F・ドラッカー著、上田惇生編訳の『マネジメント・エッセンシャル版~基本と原則』(ダイヤモンド社、303ページ)が良いと思う。

 ドラッカー先生の著作は膨大に出ていて、あいだみつお的本から理論書まであるが、実務家や、私たち農業生産者がちいさな生産組織やその仕事を考えるとき、あるいは仲卸業など、社会的な責務を持っている人たちが何をよりどころに仕事を組み立て、運営したらよいかをかんがるために、読む。書いてあることをうのみにするのではなく、自分たちの抱えた課題は、なにが原因で、社会に何を責任としてもっているのか、顧客とは?など、、、多様な課題に示唆を与える。繰り返し必要な項目を読み直し、考えてみる。

 180ページからは組織の運営法についても書かれており、すぐれてトレードオフ。絞り込んだ規約、少ないルールで運営するのが良い。

②高校は工業高校の電子科を卒業したのだが、1984年、昭和花き研究会の共選会計ソフトのプログラムを作る時(25歳のころ)に、いちばん「考え方」がわかったのが、1982年にアスキー出版から出た『ビジネス・ソフトの実際』(定価2500円)。都下神田神保町の古書街の明倫館書店から購入したもの。この技術書からは、その後現在までの基本的な社会での行動や規範の仕方の原則を学んだ。本サイトの読者なら本は①を勧めるのだが、自分自身にとってはこの技術書がバイブル。

 たとえば、、、、、、

 システムに欠陥があるのではなく、システム化にあたる人の思想に欠陥がある、、、、コンピュータをビジネスシステムに導入する場合、その対象となる仕事の性格を的確につかんでおくとともに、システム化の目的も明確にしておく。導入後、仕事量が増えたり、、、煩雑になったり、、、、、相対的に経費がかかるのでは意味がない。システム化に向いていない仕事を無理にシステム化したり、エンドユーザーの意見や仕事の内容を細部にわたってよく検討しなかった、、、、

 ケースバイケースで処理していたものは、基準を定めて処理する事務処理方式を規定する。発生頻度が少ない事例(1%程度)のものは、例外的として人手で処理する。どの程度まで(深さ、広さ)コンピュータにやらせるかあらかじめ限定する。

 以上のように、システム、たとえば新しい機器(コンピュータ)とか道具に過剰な期待を持つ、、、、それは人間が作る組織(グループ、会社)にも当てはまります。限定的な機能だけを持たせることがいちばん重要で、できもしない理想をあれこれ組織に負担させ、実は関係者はそれにぶらさがろうとする、農業組織の典型を見ます。昨夜のテレビタックルでは農協の弊害を扱って与野党の議員と識者が営農指導のあり方まで議論していました。総合的というのは必要な場合と、不要になる場合と見きわめる時代になっています。

 エコファーマーは、生産方式の見直しとコストダウンにあります。MPSも同じです。そしていちばんたいせつなことは「品質」です。その品質には花持ち期間も含まれます。そしてトレードオフ、、、、不要な規格ではなく必要最小限の機能を持った規格、仕様書の作成がそれにあたります。そうした基本的性能を、どのように販売するかは販売者の手法であり、基本は品質で、それには花持ち期間情報(栽培時期や圃場によっても変わる)、開花速度、基本的扱い方などが含まれてきます。その先に、栽培のための哲学としてMPSやエコファーマーがあるのです。それを規定するのは生産者の哲学そのものなのです。

③『ニュービジネスの経営空間』(白順社、、、1800円)は副題に日本的経営の限界と新しい組織づくり、、、、として藤田悦史さんが書いたものです。1995年の出版です。これは長期的視野にたった商品開発について理念を書いています。これは1994年から昭和花き研究会としてバケット低温流通に単独で取り組んで、1992年ころからオランダではじまった花持ち試験(リファレンステスト)を横目で見ながら、日本での展開を考えていた時期に出会った本です。3回読みました。考える、著者と対話する、、、、という読み方です。必要な機能に絞り込んだ展開を考え、前処理方法等を1998年から一気に転換することを決断したのですが、その基礎的な考えを示唆された本です。内容はいまでも通用します。ただ絶版でしょう、売れていない本ですから、、、、

④最後に、渥美俊一氏の一連のスーパーマーケットの理論書があります。『改訂版 チェーンストア経営の目的と現状』(実務教育出版)。これは2003年頃から、英仏蘭の一般小売業の基本的な運営方法(棚割)や、商品開発のあり方の原則論です。セルフサービスのなかで作る商品開発の仕方、、、、、機能と目的を絞り込んで、、、、というものです。トレンドや売れ筋の投入、陳列の仕方です。花良品(花良)の店頭での花のフェア等を経験して、量販店(スーパー)でのフェアをはじめ、その販売の原則理論を学ぶために読んできています。IFEXセミナーでの巻末に紹介した図の本が良いと思います。

 いずれ読書は、その本との対話が原則です。その書かれた、主張をうのみにしないで、この著者はこのように考えるのはなぜか?とか、自分たちの課題はこのようなとらえ方をしたらどのようになるのか?など、課題解決や視野を広げる、新しい考え方取り組み方の指針が正しいかを自ら考えるために行うものです。

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