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2006年10月 1日 (日)

中央花卉の報告

■9月29日(金)の報告をして下さっています→→→中央花卉(写真)

→→→ コメントも発展へ、、、

→→→中央花卉(ブログ)

 →→→軽トラ日記20041208atzu_2

※右図は、トレンドに投入したアイテムをいかにニューベーシックにまで育てるか、それをさらにベーシックアイテムに固定化する、という流れと、その各様態に合わせて販売の仕方が変わることを示唆している。現在の日本における花の品種構成は、各品目にベーシックアイテムが無く、トレンド分のみを毎年交代していく、トレンド品をベーシックに育てる視点が生産者にも、流通業者にも、小売店にも無い。そのため高額な新規種苗費に多額のコストと販促費用を使って実需者には利益が出ない構造になっている。本稿でのべるニューホープのベーシックアイテムに固定化戦略とは、量的なシェアを意味するものではなく、「考えずともその商品を選ぶことができる」という機能の固着化を意味する。

■中央花卉の6~10月までの、かすみ草は60cmの白かすみ草(品種は雪ん子系やBF系)がまず売られています。これはベーシックアイテムです。昨年10月27日、中央花卉の中谷さんが昭和花き研究会総会に来られて、この品質安定を提案されました。昭和花き研究会ではそれに取り組みました。

 トレンドを作ろうと染めかすみ草(カラーリング・ジプソフィラ)を店頭の目立つ場所で販売をはじめて4年。中央花卉の店頭では、ニュー・ベーシックの位置まで落とし込めました。これはさらにベーシックアイテムに固定化する努力をします。そのためには品質(染めの品質とともに、花持ち期間を保持する産地の品質管理、量的に持続するための生産者の取組者の増)を上げて価格はさらに安定価格、購入しやすい価格を目指しレギュラー販促(店頭買い上げ顧客のなかから定番品として、週に1回箱納品する顧客の開発)を進めます。20031102se_1

 来年の課題は、白のかすみ草をどのように売っていくのか?という点で、そのために、9月29日に、1日だけ、白のかすみ草を主役とした「ルネッサンス・かすみ草・フェア」を開催しました。19品種とマイピンク(自然咲きの八重ピンクかすみ)の20種のナチュラルなかすみ草を提案しました。これをトレンドの位置から、ニューベーシック、ベーシックアイテムに固定化する、という目的があります。

 お客様はマイピンクとニューホープに反応して下さり、この2種はまずニューベーシックとして販売方法を変えることが可能であることがわかりました。マイピンクは気温低下してから「シーズナブル・アイテム」として提案できる(10月1日からの販売、そのために9月の彼岸開けに販促フェア、生産地では10月にきちんと納品し発色を確保するための品質管理を考える、、、、10月1日の目揃え会でそのことを話し合いました。高冷地の良さを発揮するためにハウスのスソを開けてマイピンクは発色を確保し、白かすみはスソを閉じて白を確保する)。

 ニューホープは来年は独立した固定売場(固定桶)が必要になるでしょう。それと、かすみ草には旬があるので、「今週の白」として品種訴求、、、、あるいは用途訴求のための研究がこの冬に生産地と仲卸・小売店の協力を得て行う必要があります。A4の1枚の紙に、用途別に仕様するかすみ草の品種提案でまとめるのが目標です。Dsc00187s

■特に、今回のフェアでお会いして店頭で立ち話をした、相模原のフルフル(生花店)さんには、その後のウェブログでの対話のなかから、「ニューホープは臭いがしないので、病院にも飾ることができる」ということが出てきています。

 生産地としては、この、かすみ草の品種のなかで唯一、においが少ないニューホープ、花持ち期間も長い、、、欠点は剛直で出荷箱に少量しか入らないため輸送コストがかかる、そのため生産地は昭和花き研究会だけになってしまった。BFが次第に少なくなるように、1998年に発売されたニューホープは生産が、ほぼ昭和花き研究会だけになっています。

 昭和花き研究会では、その「低臭・花は長持ち」にプラス、この花は「オーガニック栽培」(低農薬、あるいは無農薬をめざして)をするアイテムとして育てていくのが、品種を商品化していく道である、と考えています。すべてのかすみ草、ということはむずかしいため、まず機能性を持つニューホープから、、、、そのことが競合産地との商品仕様書の差を作ることができると思います(商品の差別化とは、特殊な品種や特殊な容器で出荷することではなく、ベーシックアイテムとして標準化することをいう)。20051103bb01

 昭和花き研究会の染めかすみ草は長持ちする、、、、というのはニューホープを染めて、あるいはニューラブを染めて、両者とも長持ち品種です。それを前処理技法と染色技法を同一にしてパレス化学や花良品とともに商品開発と染色技法の開発を共同作業してきたから実現したことです。生産地でしかできない付加価値を鍛えるのは、JA和歌山いなみの染めかすみ草のようにJA集荷所の開花室で染色するという技法開発(クリザール社と提携)もあります。20050207oota1

■古い品種を、最新の栽培法(オーガニック栽培)で作るというのは、古い技法に立ち返るということを意味します。古い技法というのはコストをかけずに手間をかけることです。

 販路や用途はモダンに、という場合も、それは基本に戻って考える必要があります。9月29日の朝に中央花卉の店頭で、はじめてお会いしてお話を聞いたこと、考えてきたことは、10月1日の朝の産地での目揃え会で生産者に伝え、文字にして文書でも配布しました。この冬に工夫をすることはたくさん出てきています。設計図を書くこと、設計図を書きながら仮想で作業をすること、、、冬の間の仕事です。夏は設計図を見ること無しに、目の前の現実に即して仕事を進め、優先順位をつけて働かなければなりません。

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■10月2日に発売された『チェーンストア・エイジ』2006年10月1日号(ダイヤモンド・フリードマン社刊、月2回発行、定期購読制)は、「川中再編の奔流 中間流通1000社ランキング」の特集ですが、今年の連載記事は、『商業界』や『食品商業』によく出ている渥美俊一氏がチェーンストア・エイジにも書いています。今号ではその連載「回顧 流通革命の真実 46回目」は、「商品開発、チェーンストアにとっての根本問題」を取り上げています。
 同氏の著作(単行本)はたくさん発刊されており、手に入れることは容易です。
■9月5日にウェブログ(第3の選択)で紹介しましたが、この本(概論)をまずよんで、商品開発のことを考えて、同氏の専門的な単行本に進んでいくのがよいと思います。現場で起きていることを考えるために読む本です。MD(マーチャンダイジング)。
渥美俊一著『改訂版・チェーンストア経営の目的と現状』(実務教育出版)は、以下のように言っている(66ページ)。
マーチャンダイジングとは、商品開発という言葉の代名詞にも使われる。
商品開発とは、製品開発と提供方法の開発のふたつを含んでいる。
製品開発とは①集荷ルートの開拓 ②ストア・ブランドづくり ③プライベートブランドづくり、の3つで構成されている。
 提供方法の開発とは、商品構成(品目と陳列量、あるいはメニューそれぞれの組み合わせ方)、POP広告、販売促進、プリパッケージと最終パッケージ、支払いと配達方法など、商品の周辺対策の開発までをも広く包含している。
 だから技術的には提供方法の開発、その研究と改善のほうが、製品開発と取り組むよりもさきに確立されるべき課題なのである。
 マーチャンダイジングとは「商品化計画」である。決めては、商品の売価と品質(機能)の決定である。20061003img_2864

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■マイタケは、落ち葉などゴミを除き、ナマのまま割いて、乾燥させる。キノコは煮ると香りが無くなるので、油炒めや、このように乾燥すると香りの食べ物となる。乾燥させると「だし」を取るための素材として1年中に利用出来る保存・うまみ調味料になる。
 

 

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