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2006年11月 5日 (日)

小さな取り組みの大きな未来

■2006年11月4日の午後に、フランス国リール市のコーラというスーパーマーケットとと、カルフールの2店の花売り場を見た。20061104dsc00511

 コーラでは、敬意を表してコカ・コーラ・ライトを購入した。

 カルフール・リール店ではフェアトレードのコーヒーなどを買った。

 花束は両店でツアー事務局のFAJ佐無田さんが買った。

 欧州ではどこでもフラワーフードを付けた花束を販売しているが、カルフールでは、花束に付けていたフラワーフード(粒子状消費者用後処理剤の小袋)を昨年から今年にかけて、「デュオ・パック」という塩素タブレット(錠剤)付きのフラワーフードに切り替わった。フランス国内の224店で今年までにそのようになった。20061104dsc00515

 花瓶の内壁の汚れ落とし・殺菌のためのもので、花瓶に花を入れる前に水を張った花瓶にタブレットを入れて2分間おき、あとは通常の洗いで、水を張り直してフラワーフードを入れる。好評だ。ただ課題は終わった花を取り除いた花瓶を洗う、、、、ために使うということが店頭での6店アンケートでわかったため、プロモーションを考えることと、あるいはタブレットを2錠入れて、使う前にも花瓶を洗浄する、、、、ということにする検討もされているようだ。

 日本ではフラワーフード付きの花束は、大阪のサンクスなどが取り組んでいるが、なかなか普及していない。ここは大きな課題だ。生産者が丹誠につくり、きちんとした前処理、低温バケット輸送、、、、それが消費者の花飾り時点で、生かされないからだ。消費者にも花をきれいに咲かせてもらうためには協力が必要だからだ。日本の現場では仲卸でバケットで立てて花を販売する、、、そのバケットの洗浄、水の抗菌剤処理がようやくはじまったばかりで、店頭でも水や花桶の管理は、旧来の手法のままで、あまり進んでいない。

 今年、英国のテスコでは、プロコナー(バケット)を使用しての店頭までの物流がはじまっているが、さらなる仕事の組み替えをすすめている。20061104img_7294

 花の品種をどうする、花束のデザインをこうする、、、以前の基礎的取り組みは誰もまねをしないから、5年、10年で大きな差が出る。

 僕はこうしたなかであまり花は見ない。それを支えるアイディンティティや哲学、装置、拝啓や狙いを考える。なぜなら嗜好品を必需品に切り替える提案には、基礎的な科学的な装置が必要だからだ。インフラといってもよいかもしれない。その上に文化が乗る。かすみ草を栽培しているけれども、その品種も今回の展示会ではたくさん出されている。しかしそれは情報として知り得たとしてもあまり意味がないことだ。

 かすみ草が乗る乗り物(文化)を、、、、、考えているからだ。

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 そして、今回の視察で昨年から今年と大きな流れができたことは、言葉の意味が変わったことだ。それは、欧州では、リテイラーという英語は量販店を指すという限定したカテゴリーになっていることだ。これまでは生花店(専門店・花屋)と量販店を含んでいた。それが、リテイル・サポート、、、、という場合には量販店の支援を指す。今回の提案はほとんどがリテイル・サポート、、、、リテイル・フラワー、、、、量販店の支援のためのものだ。それは専門店を目指す人たちからすればチープな商品である。

 そして一方では専門店・フローリストを目指す若者たちへのデザインコンテストも同時に開催してきたのがホルティフェアの今年の特徴だった。

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 加えて、どこか通路のはじに置かれた生産者の出品物コンテストにも、再度意味を持つように大規模展示場できちんと、きれいに、みやすくカテゴリー展示している。その様子はバラ生産者で今回オランダに行った富樫君がレポートしている。

 新たな取り組みはいつも小さなことからはじまる。それが進展していくための工夫や思考がなぜ継続されるか、、、、そのことを考えている。

 ケニア産のフェアトレードのバラの日本国内販売が10月からはじまったのだが、その取り組みで唯一残念だったのはせっかく第3世界の生産者(労働者)が作った花束に「フラワーフード」が付いていないことでした。新しい商品は新しいコンセプトで、そのときに大きな取り組み(小さな取り組みを盛り込む)になっていく。20061104img_7979 なぜなら、5人目の消費者は花を買ったことが無いから、フラワーフードを付けて、それを説明してプロモーションすることで消費者を育てることが可能になるからだ。小さなことだが、花を買ったことがない人に買ってもらう花を育てない限り、新たな消費拡大はないから、、、、フェアトレードの花を、花のヘビーユーザーに買ってもらうとするソーシャル・デザインではなく、第3世界支援をする人々に花を買う選択枝を作る、、、、ことが大切だと思う。お金を寄付するのではなく、その花の命を長らえる消費者の参加型の取り組みが、自ら花瓶にフラワーフードを入れることを通じて社会参加する、、、、ことにつながるからだ。そのことから新たな消費者は生まれる。買い換え型の需要では縮小していってしまう。20061104img_7593

 

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