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2006年11月 4日 (土)

アールスメール・マーケット

■2006年11月3日、今日は朝8時より午後3時まで、午前は一人で、午後はみんなでアールスメール市場のなかで行われている展示会アールスメール・マーケットを見た。写真はここでも7時間で2000枚撮影した。20061103aimg_6945

 昨年の手作り感を脱して、とてもよい形になってきた。まず出展者のリスト・カタログがハンディ版で作られたこと。デザイナーがトータルにかかわってきたと思う。そしてトレンドや、2ユーロで買える展示、アメリカをターゲットとした商品素材提案など、、、、

 生産者が自分で出展してバイヤーが買い付ける、、、という構図です。

 バスでアムステルダム近郊からベルギー側に雨の中を大移動し19時から夕食、いま終わったところです。まだ時差になれていないので、、、、、眠くなっています(現地時間21時、日本時間朝5時)。

■11月4日(土)朝3時に追加で書いています。写真は整理しました。今日の移動先はフランスまでいき2箇所のスーパーマーケット花束売場を見ます。昨夜着いて泊まっている場所はオランダ国のブレダというところです。ゴールデンチューリップのマストボッシュホテル・ブレダという名前です。とても古い建物です。狭い部屋の内装もテーブルも年期が入っています。シャワールームのみタイルを貼り替えて2年くらいでしょうか。昨夜の夕食はこれまで話をしたことのない人たちの座るテーブルでこれまでの感想をうかがいました。展示会、市場を見てきたので、それ以外の参加者、、、、 にも御自身の仕事に生かせる内容であったかどうか、休憩時の立ち話、、、5分とかの時間にうかがいました。見てきたものの意味を異なる視点で見ている場合と、見てきたものをすべてと思う場合は帰国後の感想が違うので、見てきたものがすべてではないという限界性のなかで、どう感じるか、何をどのようにして役立てるか(たとえばモチベーションとか)を、、、、話します。20061103aimg_7069

 皆、花しか見ていません。それが置かれている環境とか、なぜその場所に置かれているか?という見方はなかなか少数派です。日本では、自らがその環境にあったものを、自社と顧客のビジョンに併せて新しく創るしかないので、まず真似てみる(外見と中味、仕組み)その試験を経て、定着させる技法がわかってきます。そうした考えの中で、自分の抱えた課題を考えて行きます。 今日と明日の課題の解決と、長期的視点での自分の仕事を創造していくというスタイルでの考え方、仕事を通じて社会とかかわれる位置に居ることの自分の人生としての意味と、社会や会社に対する意味を考えることができるのは異国でしかありえません。それは日常から離れた場所で、、、、可能、、、やりやすいことです。20061103aimg_3407

■通常、卸売市場はオークションとかクロック(時計セリ)とこちらでは呼ぶようです。オークションのなかで、あるいは市場というマーケットのなかで、『アールスメール・マーケット」という固定出荷者と固定買参人のための商談会(トレードフェア)を開催する、、、、 というところにとても重要な意味があります。昨年までの数年間の取り組みが、今年ようやく形として昇華したと言えました。それはトータルなデザインができているからです。まず冊子がきちんとできている。昨年はありませんでした。準備期間と検討が十分になされていることを感じさせます。そして400スタンド(小間)に入ってみると街路を整備して(ホルティフェアと同じ)いることは利用者の利便を図っています。しかしそこで路地には人が入りにくいので路地ごとにテーマ性を持たせ、これも利便性(利用者)を持たせています。そこでグループを組んだ小規模生産者では商店街を形成して、通りを共通したスタイル・色とし、そこに店を出す、、、、という手法も出てきています。 20061103aimg_3417

 まずは毎日行われている巨大卸売市場というオークション・マーケット内で一年に一度、3日間の生産者とバイヤーがその生産物を間に置いて交渉、商品価値の意味を議論する場所を「アールスメール・マーケット」として位置づけた。市場内で一年間休み無く行われる取引に節目を創るというのは、これまでを見直し、来年の取引を考える、、、商品見直しをする節目にする、、、、という効果があります。それを表したのは2006~07年への商品を掲載したポスターが制作された、、、、ということです。これは出展者がムーブメントを創ろうとしていることを編集した卸売市場にしかできない重要な意味を持ちます。まだトレンドと表記することはできないけれども、そうした評価が未来には行われるようになってくると思います。少しづつ意味が変化してきます。 20061103aimg_3439

 各ブース(小間)には、時計が置かれました。これも重要です。クロックは卸売市場、つまりアールスメールを意味するからです。そして文字盤はすべて手書きでした。主催者側が制作したものだと思います。今年のトレンドは白と黒で、それを踏襲していました。竹が多く使われています、、、、それも節目の年だという意味だととっています。(菅家博昭)

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■追記。1昨年、織田信長が中世の価値観を破壊して近世の価値観を創ったということを考えながら、それに関する本を読んできました。縁は、信長の棺、、、、20061103aimg_3909というベストセラーを読んだことからスタートしました。皆が評価するモノは評価しない、、、というのが私の基本的スタンスなのですが、でもそれはビジネスとしては王道ではないので、まずそれに接してみて、異なる本をずっと読み続けました。

 10月26日にオランダ巨大市場が合併することを聞いて、織田・豊臣・徳川に移行する時期に似てきたと思いました。それは自分たちが作り上げた仕組みが古くなり、外圧でしか自分たちが買われなくなってきていることを示しています。フローラホランドは、アールスメールに対抗してウェストランド市場が核となって合併してできた会社です。対抗軸が明確でした。1位を追い越すために、それ以外の市場が合併して1位となった経緯からです。生産者理事長(組合長)による30分の合議で合併は決まったようです。 20061103aimg_6659

 戦国期が終わり、新たな秩序を創る時代になっていますが、それは新しいところから、常に小さなものから生まれます。

 アールスメール・マーケットという概念は、日常取引がおこなわれている卸売市場に、非日常のマーケット、、、、つまり楽市楽座を創設したようなものです。市場内市場というのは、これはよく考えてみると逆転した発想で、非日常の行為が日常の行為を包摂する、、、包み込むという役目をします。つまり、すすめて考えると、地球を包むような大気の役割が、非日常のアールスメール・マーケットにはある、ということを示唆します。通常の営みはその下で行われていて(ロジスティック)、、、、その日常の営みに大きな影響を与えてくるのは大気の循環で、雨もふれば晴れの日もある、、、、そして四季が生まれるのです。

 ホルティフェアという世界最大、、、、、1400業者も出展する、体育館11個ほどの規模を行う国力(業界力)がある場所で、ちいさな楽市楽座ができてくる、、、、、そうしたトライアルが、きちんと来年のための商品ポスター、冊子を無料で配布する、、、、入場者は問わない、、、、、出展者は事前に審査が必要ですが、、、、、

 日本ではIFEXとJFIフェアがそうですが、参加者ということと、それの力学、、、ビジョンという点では、草創期なので語ることは差し控えますが、オランダモデルを移植する場合には、そのビジョンと、手法を援用することと、やはり社会との接点をかんがえる力量のあるデザイナー集団(プランナー)がこの業界には不在である、、、、ということです。20061102img_2348

 ホルティフェアのブースデザイン、、、、たとえば精神となるBBHや巨大種苗会社は特定のデザイナー集団(若いひとたち)がかかわっています。それを今回は鈴木のりこさんの案内で知ることができました。

■今日、、、11月4日は陽が昇れば、こんどは日常社会での花売り場を観察するので、昨日までのことはこの文章で置くとして(感じたことを素直に書いたので、あとで修正もあるかもしれないのですが、まず書いておくことにしました)、今日から見る日常世界は、これまでのことと無縁なことではないのですが、地域で生活する人々の視点で見る必要があるので、ギア・チェンジします。20061102img_2908

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