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2006年12月27日 (水)

零下の朝の雨

■2006年12月27日(水)強雨。雨音が家に響く。20061226img_6042 雷雨、強風になっている(3時)。

■12月26日(火)雨、気温零下2度。雪は無い(会津若松)。朝7時に自動車を運転して会津若松から大川(阿賀川)沿いに遡上する国道118号で下郷町から南会津町田島に向かった。50km。火曜と金曜が燃えるごみの日なので、朝は車のエンジンをかけて暖機運転してから、カルシウム入り半透明のごみ袋を集積所に持っていこうとしたら、コンクリート上は見えないが凍っていて、すべって側溝(U字溝)に落ちた。大怪我するところだった。これで凍っていることがわかった。雪がないと、視覚から危険信号が入らないので、体は日常モードで、すべりへの対応姿勢になっていなかった。20061226img_6044

 南会津町までの間、追突、転落、自損事故がすべて凍結スリップによるもので、救急車も出ている。田島は標高570m。気温零下4度。途中、便利店でホット飲料を購入しようとして道路から駐車場に入ろうとしたら車がスリップし後部が左にドリフトした。そこもコンクリート面だった。アスファルトには氷が張っているものの、観察すると凸凹があるので、車は滑らず、歩くと滑った。コンクリート面はきれいに表面なでつけ処理しているので、一面が氷結してすべり面を形成していた。何人かは、転んでいた。あるようでなかったホット飲料が新発売されてあった。「昆布茶」である。新築された便利店(コンビニ)の店内をぐるりとまわって棚割りをみた。新しいお店には最新のMD(商品政策)が投入されるからだ。20061226img_6097

■南会津町田島のJA(農協)の花の集荷所で午前9時から12時頃まで行われた「寒干しの会」(かんぼしのかい・渡部栄美子会長)の活動を取材した。昨年(2005年)12月22日に設立され、ちょうど1年を経過した地域に住む農業婦人のグループで、この日はもち米の加工品を作る日になっていた。「もちあられ」を4ウス搗(つ)いた。

 渡部会長に話をうかがった。1ウスは2升5合のもち米。色があったほうが楽しいだろうということになって、もち米だけの①白、ニンジンをすりこんだ②薄い赤、かぼちゃを入れて③黄色、草餅のヨモギ(草)を作る要領で④緑色。それぞれに1ウス(臼)ずつ。20061226img_6154

 洗浄された清潔な型枠(プラスティック)に45cm幅のラップフィルムをしいた上に、1ウスのつきたてモチをボールのなかでふたつに分け、箱にそれぞれ入れて、手のひらに水をつけて厚みを15~20mmほどの平らに伸ばし、一工程が終了する。あとは乾燥させ数日後に幅15mmほどに切り、さらにサイコロ状・正方形になるように切り、乾燥させる。

 10時7分に、電動餅つき機のスイッチが入れられ、回転する中心翼の上から、ふかしたばかりのもち米が投入される。ふたりがかりでヘラをもち、餅つき機の内壁にモチがつかないよう手を加える。20061226img_6222 すぐに、フードプロセッサーでペースト状にしておいた大豆を加えて混合する。10時15分頃、もち米の粒はなくなり、ペースト状になり、球形になり回転するモチ塊の様子をみて、仕上がり、電源を切る。直径40cmほどの金属製ボールにモチを移し、半分に割って、ラップをしいた型枠内に移し、平らに伸す。大豆はあられを作るためには決まった分量を入れる、のだそうだ。甘みも出る。

 2ウス目は、10時21分からはじまり、もち米・ペースト状の大豆を入れ、よく搗けた状態の10時25分に、ペースト状にしたニンジンを入れた。回転させ、ヘラで餅つき機の内壁とモチ塊の境界を手入れして、3分後の10時28分には仕上がり。ボールに移し、ふたつに割って、型枠に入れ伸す。20061226img_6272

 3ウス目は、カボチャを入れる。4ウス目はヨモギ。

 野菜は皮をむき、蒸かし、フードプロセッサーでペースト状にする。ニンジン、カボチャ。ヨモギは夏に摘んで湯がいてから冷水でさらして冷凍保存しておいたものを解凍してフードプロセッサーでペースト状に加工する。前回はすり鉢ですりこぎ棒でペースト状にした。

 もち米の加工品として販売する。

 店頭で、購入してから、家庭で油で揚げて「あられ」となる。20061226img_6276

■12月18日にも同じ作業が行われていて、その「もちあられ」を裁断したものが乾燥されていて、それをサイコロ状に切る作業が一部行われた。今回は9名の会員全員の女性と二人の子ども、JAの担当職員が参加した。

 朝は、雪があればスリップには注意するのだけれど、雨だったのでスリップ事故が3件ほど発生したこと。参集者の一人も車が滑ってこわかった、と話していた。いろいろな話を総合すると、零下のなかで雨が降って、降った雨が地面で凍った、、、、から、みなわからなかった、、、、ということのようだった。 20061226img_6186

■もち米を原料としてつくる加工品は、ポリ袋に入れられ、この冬の地域のお祭りや、直売所等で販売される、という。

 9月15日に田島町内の高野地区の畑に蒔かれたダイコン(野菜)は、抜き取り収穫し12月14日にゆでられ紐を通して、軒先に干されてあった。寒干しダイコンで、これがグループの名称になっている。2005年2月には寒干し作りをしている福島県内の視察をしたそうだ。

 9名の皆さんは、年齢は40歳から53歳で、この冬にあと何度か、集まって半日程度の作業を継続していく、という。20061226img_6080 1月11日の午前に、次の「もちあられ」作りが予定されている。

■寒干し、、、、ダイコンを冬の軒先で寒ざらしにする行為は、凍結・解凍で水分が蒸発しフリーズドライさせる伝統保存食の製造法で、古くから日本国内の各地で行われている。保存をする、ということも含めて、軽くすることができ、運搬が容易になる。

 干すことで、滋味・うまみ、が出る。

 山暮らしの山々から採集するキノコ類も天日で干す、あるいは裂いて室内で囲炉裏端で干す作業が続けられた。これらは、保存のためのほか、水でもどせば良質のダシがとれ、冬をすごす食料としてよりも、風味を高める調味料的な使用法とされている。手をかける、時間をかけることで得る豊かさは地域の気象とともに形成されている。

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