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2006年12月11日 (月)

最終商品と靴底の泥

■2006年12月11日(月)。鈴木健市君のユリブログを見ると16日頃?に農業士会の新潟県内視察で花プランの富樫君のところと、三条市の中越(コスモグリーン)等々に行くことが書かれてあった。いずれも量販店の店頭に納品する最終形態の商品を作っていて、そこがとても重要なポイントになる。地域で納品できる仕組みが作れるか?というのが今後の大きな岐路になる。植物の移動距離をいかに少なくできるか?が競争力になるからだ。それは「鮮度」で示しても良い。そして品種の問題。店頭で意味をなす品種構成と、今後重要になるのは収穫量のほかに、耐病性である。消費者のための品種というのは、「品目」の位置づけと「色」の表現に収斂される。季節感のある色を変化として提案できるか?あるいはそうした包装材での提案による。20061216dsc01940

 千葉県の切り花を朝取り花として、今年取り組みがはじまっているが、朝取りだから鮮度が良いというのは野菜を含めてあまり訴求すべき行為ではないとする人が多い。野菜の場合は低温管理が重要でそのことは『食品商業』で渥美氏が繰り返し述べている。香りを維持するために収穫後から店頭までの低温管理が重要なのであり、、、、、花の場合、前処理を必要とするものの場合、その適性処理と品温管理が重要。朝取り花の場合に重要なことは産地で切った花をリターナブル容器にて水付け輸送し、午後には小売店の店頭に納品する、、、、という仕組みが「革命」なので、そのことを含めて朝取り花として称している。朝取り花よりも切り前の3段階(堅・普・咲き)要請に応えて、「最短納品」という仕組みを表現することがB2Bでは必要ではないか?と思う。20061216dsc01950

■最終商品としての花束、あるいは単品単種での束としてセロハン包み、、、に加工してフラワーフードを付けて「納品」する、、、、販売する、、、、というのが「産地加工」あるいは「直売」、「直販」(卸を経由せずにリテイラーに納品)に取り組む生産者・共選産地が多くなっている。加工費の内製化、つまり産地に加工賃を落とす、ということと、人を確保しにくい首都圏でコストアップを防ぐためのものである。仲卸業がそれを営み量販店に納品する例も多い。仲卸業の取り組みでは利益確保しているところ、そうではないところ、、、いずれ「経営」の実と、商品力が問われている。

 MPSトレーサートという認証は、花束加工業のもので、温度管理や品質管理、受注品のチェックなど有用な仕組み作りに役立つ。20061216dsc02004

 生産地の集荷所・共選などのところはMPS-Q(クオリティ)で、花持ち試験室(テストルーム)があれば、、、、よい。つまり花持ちの確保をセルフチェックする、、、、機能が21世紀の品質になる。外観品質だけではないチェックを求められる。

■雑誌、、、というのは最終商品であり、JR東日本の新幹線車中で無料配布されている『月刊トランヴェール』は薄い本ながら225号になっている。12月には12月号があり、1月になれば1月号、、、、という世間の12月には1月号が出る、、、、というのとは異なる実月表示でやっている。いま車中の『トランヴェール12月号』は赤の表紙で越後の戦国武将・上杉謙信の銅像。赤はクリスマスカラーで12月を示す色。7ページには青苧(あおそ)の写真、つまりカラムシのことが以下のように書かれている。20061216dsc01933

 謙信軍を支えたのは豊かな国力だった。しかし見渡す限りの稲穂が波打つような現代のような光景はなく、潟や湿地が多く荒れ地が目立っていた。日本海を使った水運での公益の拠点、直江津を謙信はおさえていたことと、特産の青苧(からむし)や、それを原料として織った越後上布などの交易による収入が軍費を支えていたのではないか?

■化学工業日報社『今月の農業』2006年12月号(865円)では、「佐賀県のトルコギキョウにおけるトマト・ブッシースタント・ウイルスTBSVの発生」が善正二郎氏(佐賀県上場営農センター特別研究員)により報告されている。概要を紹介する。20061216dsc02020

 佐賀県北西部では2000年以降、ネギアザミウマ(スリップス)が媒介するIYSVによるトルコギキョウえそ輪紋病が発生しており、その近隣圃場で2005年4月に、頂部から数節にかけてねじれや奇形を伴い、小さなえそ斑を前身に生じ、発病株は萎縮し、花弁は奇形、着色異常が見られるTBSVを発見している。

 TBSVは罹病苗による伝染が考えられるが、発生している佐賀県・静岡県の状況からみて広く国内に感染は広がっていることが予見される。土壌伝染性ウイルスLNVと血清学的性質が近縁であるため、この調査も必要となっている。20061216dsc01996

 TBSVは低率ながら種子伝染することが報告されており(Allen、1984年)、ベクターを介せずに土壌伝染するという報告もある(Tomlinson、1984年)。TBSV発生圃場では土壌消毒の実施のほか、農業機械等による土の移動にも十分注意を払う必要がある。(先進地視察で罹病圃場の土を靴底に持ち帰る、あるいは発生圃場からの土を靴底に付けたまま視察先に持ち込むということがある。特にトルコギキョウでは産地視察名目での人の往来が品目としても異常に多いと私は見ている。人とは生産者、種苗商、市場担当者等のことである)。

 TBSVの生態解明や防除技術の確立については、宇都宮大学を中核機関として平成17年度から「ウイルス病に打ち勝つトルコギキョウ健全栽培システムの構築」として研究が行われている。20061216dsc02017

■有機質施用、、、、という有機質の中味、、、、遺伝子組み換え飼料(植物・種子)であるかないか?あるいは政府機関による調査、、、、外来種子持ち込みによる圃場調査、、、おもに牧草に混じって持ち込まれ、それが広域繁殖されている。

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