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2006年12月 9日 (土)

来年のトレンド

■2006年12月9日(土)、今日は奥会津で、花の生産者による2件の反省会(忘年会)が、午前11時より2件あり参加する。会津盆地には雪は無いが、少し山間部に入ると降雪地帯となっている。20061208img_4716

■フラワー・カウンシル(オランダ花卉協会)が提案する2007年のトレンド、、、、インスピレーション2007は、次の通りです。リンク先のバーをクリックすると→→→ インスピレーション2007

 12月8日(金)朝に大田市場花き部・仲卸街で、デフィール・スタイレンの金藤公夫さんにお会いして(11月に会津に来られていた)、通路の隅にての立ち話で、金藤さんから「インスピレーション2007を日本で行うのは誰でしょうか?」という話になった。「JFMAでしょうね」と私は応えました。20061208img_4713

■12月8日(金)には、和歌山県の田辺市付近を生産地とするJA紀南から大田花き経由で中央花卉に染めかすみ草がはじめて納品された。でも早朝に、陳列してすぐ完売してしまっている。私はそれの撮影に行ったのですが、すでに店頭からは消えていました。売れるものが作られない、、、、、仲卸から依頼があっても取り組みを行う産地が少ないのです。セリに出して売る商品ではなく、提案して店頭と相談して育てる商品が染めかすみ草です。

 いま生産している品種のなかから染色向きの品種を選び生産者が吸い上げ染色加工で、納品するだけで新しい商品が生まれるのですが、取り組みはほとんど行われません。そして安値が続く市場には多くの生産者が訪問し、あるいは販売を担う農協関係者・全農関係者が日参しています。納品先を特定してから進める仕事が染めかすみ草の仲卸での販売の鍵なのです。つまり日々のセリに頼る流通ではない、既存市場流通を使える「予約相対」の流通なのです。20061208img_4726

 日本では枝物を金・銀に染めて大量に出まわっています。

 でもかすみ草(ミリオンスター)の金・銀の染めはオランダからの輸入です。日本の白いかすみ草が価格低迷のなか、12月8日の大田仲卸街での金・銀のかすみ草の販売価格は約200円で、いくつかの仲卸で販売されていて、それが大量に売れていました。特にこの時期は銀色のかすみ草が売れています。20061208img_4777

 このことは毎年、市場に通っている人なら知っていることです。何が売れるのか?がわかっていても日本の生産者は金・銀にどぶ漬け染め加工する人も、あるいは吸い上げ染色する人も、産地もありません。季節感は色で示しましょう、というのがフラワー・カウンシルがずっと行っている提案です。それに乗って小売店は季節感を店頭で表現しています。

■小売店の店頭で、なぜ染めたかすみ草が売れるのか?この夏に中央花卉の店頭に立って観察して、毎月何度かのことですが、そのときにお会いした小売店の皆さんから教えていただいたことを、まとめてみると、、、、20061208img_4776

 通行量の多い商店街の場合、店頭に染めたかすみ草の単色束を置くと、通行人は立ち止まります。季節感のある色に目が行きます。たとえば青と赤のかすみ草が店頭にあり、青が夏だと目立ちます。買い物をして帰りに、その青のかすみ草を買おうと花屋さんに立ち寄ると、青は無く赤しかありません。それで黙って何も買わずに帰ります。

 このことは何を示しているか?というと、商品が回転している、、、、つまり売れている。色が翌週に変わると、先週に店頭にあった商品ではないことを示しているのです。つまり色の変化は仕入の変化、つまり鮮度を表現するのです。20061208img_4869

 11月に会津で行われた学習会で、松山誠さんと、宮西陽郎さんと私は、その意味を話し合っていました。その意味とは、10月のIFEXのフラワー・カウンシルのセミナーで、オランダの食品スーパー・アルバートハイン社が、花束の店頭販売を3アイテムだけに減らし、そのかわり毎週その3アイテムは入れ替えるということをはじめているのです。そうした事例報告でした。60アイテムを5年かけて3アイテムの週替わり花束に変えたのは、英断です。量販店(食品スーパー)の花束売場(花売場ではない)はトレード・オフ、鮮度の訴求、そして果敢なMDへの挑戦が必要なのです。それを行っていて、そのほしい商品が来週には無くなる、また新しい花束が入る、、、という習慣を作ろうとしているではないか?ということになり、日本国内の染めかすみ草を単色束で売っている小売店のお客様の購買行動を観察していると、ほしい色の束が無くなること、違った色が翌週には入ってくること、、、等々は、つまりいつも同じ商品が店頭には無い、、、、つまり商品の鮮度に消費者が気づいたときに、商品が購買されることを示しています。Img_4702

 その議論を聞いていた宮西さんは、「つまり金藤さんのデフィール・スタイレンがやっていることだ。毎週売る色を変えていることはお客さんにとって、今週の色は今週しかないこと、来週は新しい色が来ること、、、、色は花、、、新しい鮮度の良い花が来る」。

 宮西さんは衣料品販売業(小売)から生花市場職員になった人で、洞察力があります。

■今回それを、金藤さん本人に聞いてみましたら、やはり狙いはそこにあったようです。ただ立地によるので、通行客が多いところでは試してみる価値はあるでしょう、、、、ということでした。20061208img_4752

■店頭販売、、、、産地フェアとか、小売店の店頭を観察していると、消費者が買っているのは花の品種や品目ではなく、季節感を感じる色だということがわかります。白しかない、、、、ピンク種が出始めたと行っても、かすみ草は白が生産の中心です。それが、品種やサイズではなく、色で買われる、、、、というチャンスを生産者はいつも見のがしています。一年中染めるのはたいへんでも、仲卸店と相談してその季節感を示す時期だけは、時代が求める商品を創ることが、産地の有り様としても必要なのです。勝手に染めてセリに出す、、、、という仕事では、いつものパターンで何の変化も産みません。そのパターンから抜け出そうとする取り組みがかすみ草を染める、あるいは提案をする、、、、ことなのです。取り組み・仕組みの改良が、品種選定以上に大切になっています。20061208img_4887

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