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2006年12月30日 (土)

会津の屋根職人

■菅野康二『会津の屋根職人~茅手出稼ぎを中心として』(歴春ふくしま文庫34、歴史春秋社、2001年刊、1200円)。20061229img_6465

 会津若松市の郷土史を中心として出版活動をしている歴史春秋社からの刊行で、現在会津地方の書店で購入できる。176ページあり、読み終えた。

 著者は福島県内の高校教諭や県の教育行政にかかわり、福島地理学会長である。『茅葺きの文化と伝統』(2000年、歴史春秋社)の著作に対して、平成13年に日本民俗建築学界より竹内芳太郎賞が授与されている。

 南会津茅出(茅葺き職人)は福島県南部から関東地方が主な仕事先で、冬場の農閑期、、、の出稼ぎだった。西会津町の茅出は福島県内が仕事場で、一年中出稼ぎの専業的な仕事だった。20061229img_6449

 冬に雪が多く屋根葺きに適さない会津地方から外に出て働く。手伝いをする農家や親戚もいる冬に雪が降らない地方で、仕事をした。会津盆地では初夏から秋にかけて「さし屋根」という方法で屋根を葺き、福島県内の中通りや浜通りでは晩秋から冬にかけて「丸葺き」という方法で葺いた。

 また一般に養蚕の盛んだった南会津地方や猪苗代盆地東部では、雪の溶けるのを待って、3月末から4月はじめ頃から、農繁期に入る5月初旬頃までの期間が屋根の丸葺き期間であり、多くの職人と人足(人手)が必要であった。

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