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2007年3月 4日 (日)

雪の青

20070304img_9521 3月3日は日帰りで視察でした。会津田島の湯田浩仁君と一緒に、長野県佐久平の鈴木義啓氏の圃場を訪ね、新規就農してから、これまでの4ヵ年の取り組みをうかがいました。勘に頼らず、見えない土壌成分を見えるように分析して、借地の疲れた土を、少しずつ快方にもっていくように、土を健康にする4年間だったようです。農家の跡継ぎの僕らより土を大切にして、それを基本にしていました。継続した学習と実践をうまく管理されていました。野菜や果樹の有機栽培で常識である技術や法制への理解が、なぜ花には援用されていないのか?という鈴木氏の就農時の疑問は、花の栽培技法の世界は、品種優先で、環境配慮技術が、とても狭いことを示唆しています。そして人が中心の栽培技術を、土を基本に改める栽培の謙虚さが、僕らがいちばん学んだことです。オーガニックは時間がかかり近道は無い、ということです。20070304img_9571

 最低3年の確実な、取り組み(移行期間)後に、それを有機栽培と名乗ることができるでしょうけれども、今日から無農薬です、というのは通用しません。現行の慣行栽培の日本国内の生産者では、佐久平の鈴木さんのように、目的意識をもって継続した取り組みをしていれば別ですが、単にオーガニック・有機・それを名乗ることは無理があります。ただし、今後、着実な取り組みを行う、生産者は増えてくると思います。

 →→→鈴木氏のウェブログ

 →→→草花園の記事20070304img_9573

■日本で減農薬で花を栽培されているのは、千葉の三宅さん、長崎の吉村さんです。私は現地で確認をしていませんので、その技法が野菜等の有機基準の援用と同じであるかは確認していません。有機JAS認証がひとつの基準になりますが、自然系(漢方系)資材のなかには、その抽出過程で使用した溶剤の環境ホルモンが含まれているものもあり、それは有機では使用できません。有機食品宅配グループなどでは、有機JAS以上の厳しい使用制限をしています。たとえば、ある団体の生産基準を見ればわかります。20070304img_9547

■会津に戻ったのは夜でした。湯田君はデルフィニウムの出荷が近く、先駆け咲きの花をいただきました。深く積もった雪を掘り下げると、雪の上から注ぐ光が雪のフィルターを通過するので、雪の底のその色は海の色に似た青色です。それに似た色でした。

 デルフィニウムは私も10年ほど何品種も栽培していたことがあります。飛燕草は和の名ですが、花の後ろにあるイルカの尻尾に似たドルフィンから名前が付けられていますが、その尻尾が無い品種が現在多く栽培されています。尻尾がよく絡み合うのです。20070304img_9535

 多摩花売所の志村さんによれば、湯田君の出荷予定見本のデルフィニウムを店頭におくと、お客さまが必ず立ち止まるそうです。

 今日(3月4日)は、雪のなかのパイプハウスのビニル被覆と、除雪作業の継続です。天気は低気圧が通過で強風の予報です。

■いつでも、卸市場では入荷品の調査がたいせつです。10年続けると国内や国外の品種・産地・形態が理解できます。自分で見たものは記憶に残りますが、それを呼び起こすメモがたいせつになります。この調査をたとえば10年後に継続していて、20070304img_9543 その時、いつでも、花を作り始めたときの初心にたちかえることができるのです。それは「謙虚さ」という意味を失わないことにつながります。大名行列的市場訪問が多くなってから、日本の生産者は海外の生産者に負けるようになりました。花の展示や資料作成が、きちんと届くためには、JAの役割もとても大切です。

 →→→ 疾走する山内君

 →→→ 名古屋の鈴木君

 →→→ きたあいづの花

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