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2007年7月14日 (土)

中心が無くなる品目

■2007年7月14日(土)

■商品一般として、品目数(品種)が増えると、その増え始めた時期には消費が拡大するが、増えた後に消費は減退し、その品目は衰退する(ライフサイクル)。

 切り花の場合だと、品種が増えると、新品種の栽培が増え、その品種の良さを理解して使う実需者が増えたにもかかわらず、翌年にはその品種が市場に出てこない、ということを繰り返すようになり、結果として、その品目が「仕入れ計画書」からはずれていく。

 輸入されるのは、その「仕入れ計画書」にあるベーシックアイテムに統一規格で大量出荷が行われ、当然、花持ち性(輸送性)にすぐれた品種、栽培が容易な品種で採用される。いちばん売れる品種を国内生産者は作らない、という悪循環に陥る。

 一方、輸送しにくい花持ち性の悪い品種で業務需要に納品することが、たとえば行われる。そして大輪開花させての流通も行われる。しかし追随産地はそうした開花させての流通の意味がわからないまま、そうした商材は卸市場にあまり、結果として量販店に押し込まれ、消費者、ホームユース市場に流れ、「日持ちの悪い花」という結果を作り出す。

■多品種化で益を得るのは種苗会社、育種者、試作農家だけで、一般農家と小売店はその動向に迷いが生まれ、結果として流れを作ることができない。そして日本で欠けているのは品種図録に「標準花持ち期間」が明示されていないこと。栽培環境で変わるものの、通常は25度12時間日長下での花持ち(欧州は20度)を明示するのが企業責任である。花き業界で法人、企業と呼べるのは種苗会社と卸市場の一部だけで、あとは零細自営業者群であり、その企業のコンプライアンスが問われる時代に、花持ち日数の長短を含め、明示できない素材を社会に放出するのは大きな課題をはらんでいる。

■生産者は製造業者として、自ら生産した商材としての花の標準花持ち期間をほとんど知らない。その試験もしていない。長さ、等級のほか、いちばん大切な花持ち期間は、輸入される花ではすべて調査されいつでも情報開示が可能。

 湿式縦型輸送、低温バケット輸送している目的はその標準花持ち期間を得るために必要な手段であり、それが無いからバケット輸送しても「持たない花」「持たないような流通」が継続していて、誰も益を得ない仕組みとなっている。低温バケット輸送は花持ちという品質や鮮度を維持するための手段であり、それが目的となって、変革素材に成長することができないままである。

■卸市場手数料自由化が近づき、荷受会社や仲卸業の存在意義は、そうした中間流通業者が、生産者に栽培履歴と花持ち期間の情報を「標準添付」される産地を、育成することが、つまり自社産地の標準化(差別化)につながる。花持ち試験室を持っている荷受会社が増えているのに、花持ち検査は1社を除き、あまり行われていないことは、流通する花の品質をどのように考えているのか?ということが見えてしまう。

■3日間しかもたない花は、そのような利用の仕方があり、14日間持つ花は、また利用価値がある。もたない花を閉め出す意味ではなく、素材の仕様書として必要な情報が、特に花持ち期間で、それが品質の核にある。消費が衰退するのは、業界としての志が低いからだと感じます。

http://jfpc.or.jp/himoti20040515/himotisikenikennbosyuu.htm

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