« 8月1日 台風5号を待つ静けさ | トップページ | 竹内トマト »

2007年8月 1日 (水)

九州の高冷地かすみ産地

■台風が直撃しそうな、大分県のヨシエさんのところ。阿蘇の北側のハンダ高原。

 まよわず、屋根ビニルをがんがんはずしています。出荷量はこれで無くなりますね。どこも同じです。

 →→→ 悩むヨシエさん

■こちらは、まだ迷っている生産者もいますが、雨が降り出す、風が強まったら、即時、屋根ビニルを落とすヒトが多くなるでしょう。中味(花)は捨てても、ハウスを残すのが、通例です。花はまた来年生産できます。ハウスが倒壊・破損すると、その撤去・復旧にまた人手がかかり、新規購入する費用もかかる。露地雨よけ栽培は、天候に左右される、、、、のです。天候に左右されるのではなく、天候・気象・自然とともにある、「半自然栽培」と言えます。そうした栽培だから、いままで続けて来られています。重装備した5年後、返済償還がはじまると、とたんに、ほとんどの生産地が破産・野菜生産などに品目転換していきます。重装備が生む利益は、ほとんどが無い時代です。資本を持つ企業にこの点はかないません。選択は「自然とともにある栽培」だからこそ、流通量の調整機能を持つ「卸市場が有用」になるのです。重装備すると直接取引・販売・予約相対でいわゆる「市場外流通」が中心になります。

 施設の償還費を得るための農業経営より、「自然とともにある、半自然栽培」(露地・雨よけ)は、地球の大気の大循環とともにある栽培法で、見直されて良い時期に来ています。私はかつて日本をずっと支えてきた「焼畑農法(会津ではカノ(かの))」を見直すための聞き取り調査をしていますが、かつての自然とともにあった農法のほうが長続きします。支えてくれる流通機構が無いだけです。→『会津学3号』は8月15日に印刷終了・発刊・発売されます。

 台風は、自然(天候・気象)が自分の生活に近づいてきてくれる唯一の機会です。被害、災害がでます。しかし、私たちの雪は、半年が、毎日台風が来ることを予感して暮らすような緊張感を持つ世界で暮らしています。雪の降らない冬は無いのだから、そこはあきらめ、ともに生きる道を探ることが、とても重要になります。

  風雨雪、自然災害を受けやすい、常襲地帯だけの産地がいつも生き残っていきます。そういうところだからこそ、長く産地は続く工夫をいつも「開発」し続け、それがその地域の風景とともにある産地の意味を持たせます。とても価値のあることです。国土に分散して暮らす、ということは、かつて大切な意味を持っていました。それがいま忘れられていますが、これからの時代は、分散して暮らす地域の意味が、とても重要な意味を持つ時代が来ます。

■↓我が家も両親が加齢して労力が足りないため、昨年から今年、3割面積を減らしました。これまで、かすみ草を栽培していたハウスは、自家野菜の畑になっています。8月は自家野菜の季節です。毎日植物を食べる生活になります。

20070731dsc00758

|

« 8月1日 台風5号を待つ静けさ | トップページ | 竹内トマト »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。