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2007年8月 5日 (日)

フェーンな63時間

■2007年8月5日(日)曇り。昨夜は台風5号由来の雨。台風被害は当地は無くよかったが、九州地方等はたいへんな災害になっている。お見舞い申し上げます。輸送路も乱れ、誤配(空港発の分で特に)が多かった。20070803bdsc00939

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2007年8月2日17時から5日午前8時までの63時間。フェーン現象で暑い日が続く。

■8月2日(木)、台風5号の進路や情報を見て、速度が遅いため、東北地方への影響は土曜の4日以降になるようなので、急遽、八王子フェアのために上京することにした。17時に昭和村を自動車で出て、19時50分郡山駅発JR東北新幹線やまびこ222号で、東京駅に21時32分到着。八重洲口のビジネスホテルに泊まり、8月3日(金)の午前3時にタクシーで世田谷花き市場に向かう。夜間割増で高いが電車が走り出すまでの時間はタクシーしかない。首都高560円ETC料金+運賃5860円。20070803bdsc00940

■8月3日(金)世田谷花き市場内の入荷量調査を一人で行い、5時以降、同社の宮西氏、西尾課長、熊谷氏、小畑氏、セダムの件で岡崎氏、松成氏と立ち話でいろいろ教えていただいた。6時台に仲卸6社の店頭を見る。宮西氏より八王子のブリュ・シェル(青い空)の武井正直氏を紹介される。千葉佐倉の萌木商店主に声をかけられ、7月のかすみフェア等の御礼を言う。セリ前に、場内で、挨拶したのは、横浜伯楽の花日和さん、豊島区南長崎のアスター篦津昌文さん。宮西氏の紹介だ。セリが始まりセリを見学する。いちばん右側のセリ台ではトルコギキョウのセリがはじまり、花職人Aizuの湯田浩仁君の花がいちばんに販売され250円からで落札されていく。

 ディスプレイ故障の西尾課長のセリも遅れてスタートし、当会のかすみ草のセリを見届けて、場内の入荷品をまた見た。20070803bdsc01066

 場内荷さばき場の低温(定温)化した仕組みも宮西氏に説明していただいた。

■浦野常務と場内のエビスで朝食、夏の花の販売の目標やこれまで取り組んできたことなどを伺った。その後、宮西氏の遅い朝食にもつきあい(8時30分)、軽トラ号に店頭販売する花を積んで、世田谷市場を9時に出て、八王子に向かった。

■10時過ぎ、八王子の多摩花売所(長崎屋裏)に荷を下ろし、店頭陳列をはじめる。女性が二人(ひとりはユカタ姿)、私たちは冬に会津に来た馬(ま)君の指示で店頭左にかすみ草をひな壇に、右手にトルコギキョウを飾ることになった。11時、セリから店主の志村女史が来て、陳列直しをおこなう。12時30分ころ、自動車で朝6時に北会津を出て田島経由で来た湯田君・山内君・手代木明美さんが到着。トルコギキョウと野菜陳列、パネルを装填した。13時頃、近くの中華店で定食。湯田君、明美さん、宮西さんは冷やし中華。山内君はチャーハン定食、私は菜食の日々なので角煮定食にした。バケットの水の量とバクテリアの問題が、昼食時の話題だった。20070803dsc01124

 →→→花職人Aizu

■14時すぎ、松山さんらが多摩花売所(タマハナ)に来る。少し情報交換をして、私は15時少し前に、店主の志村さんと握手をして分かれ、JR八王子駅15時10分発のJR中央線快速東京行きに乗車した。15時21分に立川駅で各駅停車に乗り換え57分発で、西国分寺で下車し、武蔵野線に乗り換え15時37分発、武蔵浦和16時3分。JR埼京線に乗り換え大宮駅に16時20分着。大宮で東北新幹線やまびこ123号の4号車自由席にのり、17時30分に郡山駅に着いた。駅西の駐車場から車を出して(駐車料金1820円)、磐越自動車道で会津若松に19時30分頃に到着。電話があり、市内に宿泊している卸市場の人と20時30分に会津若松市内の籠太で会食をした。来年以降の草花などの動向を聞いた。店を変え、1時になったので、彼を駅前の宿に送り、帰宅する。20070803bdsc01161

■8月4日(土)朝6時、彼をピックアップして、下郷町大内宿の各庭先の開花草花の調査を行ってから、田島の湯田浩仁君の開花はじめのトルコギキョウを見せてもらった(8時から9時)。彼は八王子祭り(タマハナフェア)に参加するため那須塩原駅に向かう江美さんの自動車に、娘さんとともに同乗して出て行った。湯田君と1時間ほど打ち合わせをして、船鼻峠を越えて昭和村に10時に着く。台風5号の風は少しあるが雨が降りそうなので、セダムの採花を昼まで行う。午後は1時から4時まで8月6日(月)販売分の分荷作業を事務所で事務担当の祐子さんと行った。盆の注文引き当てに時間がかかる。今週は特別体制を組んでいるので、電話で追加を生産者から受け付けている。21時ころまでそれはあった。結果として1000箱を超える量を明日5日に出庫できるよう、生産者に協力してもらった。受注数は228箱あり、断り続けている60cm枝も50箱超ある。福岡花市場の船越氏はケータイ電話のメールで2度「お世話になります。月曜は100ケースお願いします」と、あった。郡山運送会津若松の五十嵐所長から輸送数確定の催促の電話もあった。いったん口頭で概数を伝え、補正を続け最終確定は1128箱。20070804img_0603

 午後5時より、小雨のなか、試作苗66本(5種)を定植。

 午後7時よりセダムの結束作業。当家はかすみ草は終わり、次の開花までまだ時間が空いてしまっている。隣の照子姉が来てブプレが咲いているので切り前と前処理の有無を教えてくれと作業をしている小屋に来た。電話で、湯田君にたのんで手代木君に聞いてもらった。愛子姉が露地のヒペリカムを出す、というので来る。水揚げ法。

 午後8時30分、夕食。午後9時より午後11時まで、明日のための梱包作業。20070803bdsc01051

■8月5日(日)午前3時に起きて、梱包作業の続き。明るくなったので、4時過ぎに大岐を車で出て小野川の集荷所より12箱、受注の枝カスミを集荷する。保管したあとに、柳沢峠を越えて下中津川、中向の集荷所(雪利用の)に5時30分。幸一郎さんが花を運んできたので矢ノ原の生育状況と今週の出荷の動向を聞いた。6時に斎藤たかと君が施錠をあけてくれて、受注箱と現物数のチェックをした。ヤマト便で送る分を自車のスバル・サンバー号に積んで、集荷に集まっている悌兄・奥様、中野さん、柳内君らに目礼をして帰る。当番は一郎さんら。途中柳沢峠で大岐から参加する当番の2名の車とすれ違う。大岐の集荷所で再度受注現物チェックをして、伝票を補正し、市場に確定伝票をファクス。ヤマト便扱いの出荷の荷札シールを貼る。20070803bdsc01039

 午前7時に郡山運送の4トン、10トン車が4台来て、大岐の当日分を積んで、中向の集荷所(雪室)に下ろし、荷先ごとにチェックし合わせ出庫する。出荷所責任者のホンナたかし君は、消防団のポンプ操法大会参加のため不在。8時に出荷当番の一郎さんから仙台向けが1個多い、と電話がある。台風がこなかったので、ビニルが被覆されたかすみ畑に残ったかすみ草の60cm枝もきれいに取りきるよう、朝、生産者がくるたびにお願いした。受注は枝ばかりだ。7月は100円を出ることがなかった相場も、ようやく80cmサイズで150~180円、60cmサイズが40円台の標準価格に戻っている。生産者も価格への不満は7月の毎日のように、今日の朝は出なかった。矢ノ原の雪ん子360がフェーン現象の30度以上の気温3日で、今日からの出荷に間に合ったのが、受注への対応もなんとか可能にした。8日、10日と受注数は確保できる見込みがようやく今日の朝に整った。

■出荷所から帰り、7時45分から15分で作成した今日の「共選情報」(週3回ファクス配信)を生産者に同報配信し、朝食に。染めは7月受注締切で打ち切り、その内容を4名の染め担当生産者にファクス発注する。

■8月4日、東京から帰ってきて気づくと、ススキが穂を出していた。浅草橋生花市場の植草氏から「7月末に8月3日にススキを切ってくれ、、、、どっか高い山の上にあるだろう、、、」といわれ、あたりを見まわしたときには穂は出ていないので、「無理だ」と電話で返答した。コスモスはあるので、それを送った、が、数日で秋に近づいている。オミナエシの黄色の花もススキとともに色がつく。8月は旧の盆を境界として秋と夏が入れ替わる。20070804dsc01466

 少しだけ、ぐっすりと眠りたいと思って暮らした7月の31日間がすぎて、8月も5日間過ぎた。

■世田谷市場の宮西氏がブログに書いていたが、この数年、オランダのアールスメールという巨大市場も行っているが、「市場はヒトが集まるところ」という基本理念をもてるかどうか?時間をかけてヒトがヒトと組んで、信頼ある仕事を創ることと、日々のスピーディな物流はセット(組)。物流の速度と、ヒトが出会う速度はギヤを変えないと見失うことが多い。僕らは視察したことがあるけれど、フランスのパリ郊外にあるランジスの花市場は、そのことを教えている。それは、同じ品種で同じ等階級の花でも10本を仲卸A社、10本をB社、10本をC社で仕入れるという仕入れスタイルが持つ含蓄は、効率化してはいけない部分があることを教えている。この数日間の忙しさのなかで、ある男が言った言葉だが、「ランジス市場の仕入れというのは、時間を使うところ」という意味が、今回はよく理解できたような気がした。20070803bdsc01070 10本の生産者はそれぞれに違う、それぞれの花が持つ価値や背負っている情報のなかみがことなれば、見かけは同じでも、販売先、活け込み先(顧客)が異なるのだ。

 市場の役割というのは、ヒトを結ぶ、ヒトをつなぐ、ヒトを発見することを促進する交流センターとしての役目が21世紀になって特に大切になると思う。「タマハナフェア(八王子まつり)」には種苗会社三好社長ほか、仲卸、市場社員、生産者、生花店主、デザイナーなど、3日間で30名ちかい関係者が休日を利用して自分の意志で集まった。ヒトを集める仕事が、市場のあり方をも変える時代になったと感じた。(昭和花き研究会 会長 菅家博昭)

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