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2007年11月12日 (月)

いちばんいい村

■初雪が、なかなか来ないので、みな、そわそわしている。昨日は雨。書店でいくつか本を購入した。

■哲学者の内山節(たかし)が2007年2月7日に熊本県内で講演した記録が農文協から10月1日に発行されている。『自然と人間を結ぶ~農村文化運動186号』(600円)で、「むらの思想」と地域自治、、、というものだ。表紙には秩父の花祭りの写真が使われている。

 第一講は、「家業としての流通」と「農村の持続」。

Ⅰ:地域内流通と広域的流通の役割、、、として、22ページまでの見出しを拾ってみると

 流通が先にあって漁業が成立する(房総・三浦半島)

 租税によって農産物が流通し農業が成立した

 山の木を運ぶ川があるから林業が成立した

 地域内流通の基本形「あげる・もらう」

 地域内流通・使用価値の変動を把握したうえでの交換

 地域的流通・貨幣が生産を規定する経済(使用価値の共有ができないところと交通していかなければならない、、、、地域外流通は、流通の仕組みが発生することによって成立した、つまり、はじめに生産者ありきではない、たえず流通側に主導権を握られている。広域的な流通はそういうかたちで発生した)

 Ⅱ:家業における「持続」と「信用」

 丁稚と旦那、女中と奥さん

 血縁とは無関係な、もうひとつの家制度

 「持続」を保証する「信用」、「信用」を高めるための「家訓」

 信用を軸に持続可能な流通の仕組みをつくる(信用を失えば産直もたちまち崩壊する。信用関係が持続していると、それは続いていく)

 家業の大事は「血縁の継承」より「労働の継承」

 「労働の継承」でなく、「家の資産」を守ろうとする農家(血縁ではなく、次の労働を継続してくれる人たちにどうやって引き渡すのか、その仕組みを考える。家業である農業であれば持続と信用がいる。流通のほうも持続と信用が軸になる)

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 最後の項には以下のようなエピソードがでてくる。

「この村は日本で一番いい村だ。村から一歩も出たことがないから間違いない」

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