RTDとIRO、生活の木
■2008年1月15日のJFMAセミナーから。
■2007年10月のIFEXでサントリーフラワーズが何を目的として、取り組み、来場者から聞き取り、今後どのような展開をするのか?明快なプレゼンでした。特にふたつの新規プロジェクトは商品開発と販売のために資本を投下する、ターゲットは花を扱っていない業態という内容でした。そのためレディ・トウ・メイドの販売というなかで、お客様に知っていただくために「知恵も使うし、カネも使う」というものでした。
フジテレビの薔薇のない、、、、1月14日からはじまったドラマには偶然サントリーもスポンサーとなっているそうで、そこでの展開と、男性と花というプロモーションも考えているようでした。
具体的な商品では、2007年10月4日にプレス発表した(IFEX直前)、全く新しい技法によるプリザーブドフラワー「いろプリザーブド」(IRO PRESERVED)が紹介されました。現在のように染色したプリザーブドではなく、花のもつ色をそのままで生かすための加工技術の開発が行われ、特に、トルコギキョウの複色(輪)やデルフィニウムの色のグラデーションをそのまま加工で残す技法で、その商品をIFEXで展示し、来場者から聴取した結果も紹介されました。10月5日以降の日経をはじめとする新聞がこの技術・商品開発を取り上げています。そのメディア(広報)も紹介されました。→見た人の感想 その2
2007年11月のデザインタイド2007では、「人と花との関係性そのもの」をデザインしたという「つつrtd」(tu-tu r.t.d)で、透明の円筒に保水した花を封入したレディ・トウ・ディスプレイです。飲料業界ではレディ・トウ・ドリンクというものがあり、それを花に転用したもので、入る花は1輪です。生きている「なま(生)」の1輪の花をどのように身近に感じてもらうのか?ということと、販売チャネルを花売場としない場所で、というコンセプト。
サントリーフラワーズの森本常務の講演を聴いていると、社内でどのような議論が行われ、そのなかから何を決断して消費者に提供しようとしているのかが明確に伝わってきました。
■生活の木、は社員が450人いるそうです。原宿表参道での30年の歩みを10年単位で、同社が年2回、1回15万部発行しているという冊子(カタログ・雑誌 『ライフウェア』)の、昨年9月に発行された近刊書を聴講者に配布して講演がはじまりました。
30年間で、現在、商品は2500アイテムあり、その95%は自社開発で、産地、素材調達、加工から販売まで一貫流通体制を取っており、現在その調達先は35カ国。小売業のほかに卸業務があり、35%になっている。10年前からスクールを国内18カ所で展開し、ハーバル・アロマテラピーを文化にしようとしている。2年前から、その本場に行きたい、という要請から、旅行業も開始し、たとえばブルガリアのバラの収穫祭、、、、にお客様と行く、ということになってきている。
アフリカのシア・バターでのコミュニティトレードにも取り組み、ただしロハスという表現は一切使わない、ということでした。無理をせず、じっくりと必要なだけの成長を目指して、社会への新しい文化(ライフスタイル)の定着の後での成長を考えている。
文化にどのようにスイッチを入れ、潜在化しているものを顕在化するのか?というまとめでした。
最後の文化の話については、もうすこし詳しい話を聞きたく、私は質問をしました。
■3人による講演は、生活者の文化にどのように企業としてアプローチしていくのか?という成功した企業の、計画性と、複数(多数)の人々による取り組みのまとめる過程がよく見える、講演で、つまり事業の進め方とマーケティングのあり方が問われた講演でした。社会をよく見ている、そして社会をどのように変えていこうか?とするものでした。
■サントリーの青い植物(花)については、坂崎さんが遺伝子組み換え植物の安全性について質問をされ、田中所長が回答されています。
■講演を聴いた率直な感想は、知らないことが多く社会には存在し、それは着実に前に進んでいる、ということです。基本は自ら歩いて、確かめる、ということが大切で、そのことをあらためて感じた出張になりました。



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