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2006欧州視察

  • 20061101dsc00245
    2006年11月 JELFA欧州視察の個人写真記録。菅家博昭撮影。

2006年12月冬の沖縄

  • 20061203img_3812
    2006年12月の沖縄県内。花の生産地や街の様子。菅家博昭撮影。

2007年1月から

  • 20070401img_9892
    2007年1月から奥会津などの風景、菅家博昭撮影。

2007静岡カスミサミット東京

  • 20070201img_9619
    2007年2月1日に東京都内・大田市場で開催。

2007年4月から

  • 20070426img_5713
    2007年4月から、奥会津の風景、かすみ草生産作業風景など、菅家博昭撮影。

2007年5月の風景

  • 20070520img_0193
    2007年5月の奥会津の風景、かすみ草生産。菅家博昭撮影。

IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
    144枚、菅家博昭撮影。幕張メッセ花の展示会。

2007年11月

  • 20071108dsc04006
    2007年10月オランダ、アムステルダムのホルティフェア、アールスメールマーケットでの印刷物資料

2010年1月

  • 20100131dsc00811
    2010年1月25日~27日、熊本県

2010年02月 かすみ草栽培

  • 20100212dsc00221_2
    2010年2月12日 かすみ草ファンタイムの砂あげ苗のポット仮植作業。撮影菅家博昭。

かすみ草写真集1

  • 20061010img_3904
    348枚。菅家博昭撮影。かすみ草生産地での撮影。

奥会津の風景01

  • 20060801img_4064
    387枚、菅家博昭撮影。おもに昭和村など。

2006北海道かすみ草サミット写真誌

  • 20060715img_0143
    2006年7月13日、14日。北海道夕張郡由仁町で開催された第4回全国カスミソウ北海道サミットinみなみそらち・ゆに

2006年夏の記憶

  • 20060913img_9418
    2006年の奥会津・昭和村、カスミソウ栽培の風景。菅家博昭撮影。

2006年秋の記憶

  • 20061114img_1169
    2006年秋の福島県奥会津の風景、カスミソウ栽培の様子など。菅家博昭撮影。

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2010年1月 1日 (金曜日)

2004年1月1日 Return to Basics

Return to Basics

リターン・トウ・ベーシック
(2004_01_01)  菅家博昭

■2003年11月5日からJFMA欧州視察に参加しました。その報告会は12月16日に東京市ヶ谷の法政大にて開催されました。そのなかでふれられなかったことを中心に報告致します。原点に返ることの大切さを知る旅でした。その後2004年、2005年と渡欧調査しています。本欄は、下方に新しい記事が掲載されます。
  
 
 
基本の大切さ
 2003年11月8日土曜日、早朝に起き5時にバスで私たちはオランダのアムステルダム市を発ち、スキポール国際空港からブリティッシュ・エアウェイズ機に搭乗しました。BA423便は午前7時40分に予定通り離陸し、約70分後に英国の首都ロンドン市の西部にあるヒースロー空港に到着しました。時差がマイナス1時間のため、到着時間は午前7時50分が英国時間でした。
 クリス・ウッド氏 →
 空港の出口では、現地の旅行会社の日本人男性がB4大の厚紙にJFMA様と書いたプラカードを持っていました。すぐに、小柄の英国人紳士が左側から近づいてきて、JFMA事務局長の宅(たく)さんが英語で「SGP社ですか?」と話し始めました。男性はSGP社のクリス・ウッド氏でした。今日のロンドン市内の食品スーパーマーケット・ウェイトローズ2店の花売場を案内して下さる方です。SGPとは、サザン・グラスハウス・プロデュース・リミテッドの略で、スプレーマムの育種・生産・花束加工を行っている英国でも有数の花束加工会社で、キリンビールが資本参加しています。クリス・ウッド氏はSGPのプロダクト・マネジャー。英国の食品スーパーのウェイトローズの花き担当バイヤーであり、3年前にSGPに移ったといいます。
 この日は、ロンドン市内の中心部の小規模で食品中心のベルグレイビア店、東部のテムズ川の下流のホームセンター併設の大規模店キャナリー・ウォーフ店を案内してくれたのですが、いずれも新店で彼が花売場の設計を行っているということでした。

 いずれも、すっきりした花束売場で、商品を集めることに迷いが感じられない売場はあまりにも簡素でした。2年前にロンドン市内の量販店調査に来ているので、それからの「進化」を考えたとき、私は多彩な商品が多くある花売場を想像していたので、最初は期待はずれかな、と感じました。
 同行していたゼントクコーポレーションの花束加工を担当している伊藤衛君は、「花束の高さが一定なので統一感がある。日本では花の長さは価格(価値)を示すので、そのままの長さでパックすることが多いけど、ここは違う」と説明してくれました。
 そのキャナリー・ウォーフ店内の切り花売場前で、陳列の方法を説明しながら、最後にクリス・ウッド氏は次のように説明した。それは、彼が、「切り花は3つに分類して素材調達を考えている」と言うことである。私は、この商品政策(マーチャンダイジングMD)にとても新鮮な驚きを受けました。その三つとは、

① クラシック
② トラディショナル
③ コンテンポラリー

です。②トラディショナルには英国人が大好きなスプレーマム(現地ではクリセントマムと言う)やカスミソウが当てはまるといいます。③コンテンポラリーは現代的な花で、オリエンタル・リリーやトルコギキョウが該当する。そして①クラシックは、、、、具体的な花の名を聞けずに終わってしまいました。
この3分類は、以降私の頭にずっと残っていて、帰国後類書を探し歩くことになります。
 英国の進化とは、シンプルに立ち戻ることではないだいろうか、と感じたのです。それは売りたい商品は多く陳列し、見せたい商品は目立つ場所に陳列し、自ずと売れる商品は下段は目立たないところに陳列する、という量販店の基本が的確に売場にあることと、原則として花売場のPOP(店内の販売時広告)が少ない。商品そのもので消費者に訴えるので販促が不要なのです。
 そして買い物が便利、店員に尋ねなくとも迷えずに花束を選ぶことができます。ウェイトローズでは透明スリーブ(セロハンで簡易パック包装)したものがホームユース(自家用)で、ギフト(贈呈)のものはカラースリーブ(色つきのセロハンでブーケになっている)とわかりやすい。
 そして2店ともこれまでのプラスティックのバケット(水桶)を金属のブリキ風のバケットで外装してロンドン市内の量販店との差別化を図ろうとしていました。それは売上場の効果もうんでいました。
      
 帰国後、12月はじめに十数冊の商品分類や商品構成の類書を渉猟・読破したなかで、ついに一冊の本を見つけました。
 渥美俊一氏の著書『商品構成(新訂版)』(2003年、実務教育出版)でした。130ページには、以下のように書かれています。それは、次のような内容です。
 
最近、中分類の段階で次のような考え方が台頭している。

① クラシック
② モダン
③ コンテンポラリー

これはスタイル、ルックを規定するものであって、細かいデザイン問題ではない。家具から始まったが、服飾、住居用品から食品まで、ソフト・グッズもハード・グッズも含めて検討すべき新課題である。
 もっとも、渥美氏は、現実的にはこれを

A クラシック・ファッション(長期間人気がある)
B ホット・ファッション(短期爆発的人気がある)
C トレンド(ファッションになるかもしれない候補。大部分はこの段階で消える)

 これらは売場構成にあたり、「分類」ではなく、「集める(アソートメント)」という発想である。 菅家博昭(2004年1月1日 0:50執筆。16:30加筆)
 

■2004年1月21日、JELFAセミナー(エルフバケットのセミナー)が東京・アーバンホテル大田市場で開催され、オランダからポコン&クリザール社のヨス・ハイシマン氏の講演を聴きました。講演後の質疑で、私は、フラワーフードを使用しはじめた時期の消費者等への説明はどのように行ったのか?と尋ねました。ハイシマン氏は「雑誌等を含め、店頭でも大々的なプロモーションを繰り返し行い、定着化を図った」ということでした。
 わが国の食品スーパーSMの店頭の花束売場で、欧州のように、花束下部にフラワーフードを添付して販売しようという場合、消費者に良く宣伝を行うことが無いと、せっかくの取組が消費拡大に役立たないと思うのです。これは、たとえば花束のグレードを良くした、あるいは商品構成を変更した等、取組を変える場合には、きちんと売場で説明・パネル等で説明が無いと消費者には伝わりません。
 
 たとえば花束売場で、季節により、かすみ草フェア、カーネーションフェア、スプレーマムフェア等の単品フェア・産地フェアという特売企画を開催します。その後、うまく定番販促への試みを考えます。定番販促は特売企画の定番化です。国産の花は、夏~秋の高冷地と、冬~春の暖地と、通常年2回の旬があります。それをうまく定着することが必要です。その場合も、きちんと店内で事前予告と、パネル等での説明、生産地の人を招き店頭でのプロモーションが大切になります。 (菅家博昭2004.1.24)
 
 
↑ 
■ 前掲書の渥美俊一氏の著書『商品構成(新訂版)』(2003年、実務教育出版)の200ページでは商品開発について基本論を展開しています。欧州花売場、これは量販店という業態の場合ですが、商品の絞り込みにヒントがあると思いました。消費者の立場に立って買いやすい、選びやすい。
「わが国では需要があるのに適切な商品の供給がない、消費者の日常の暮らしについてまだまだ貧しいという認識が必要です」「世にすばらしいことがあっても、見たこと、使ったこと、食べたこと、味わったことがなければ、そのような認識は出てくるはずがない」
「起こりやすい錯覚」として、消費の多様化、消費の成熟化という観点から発想をスタートさせているが、その事実を否定しなければならない。使う立場、買う立場から考えた商品の原点に戻ろう、というものです。
 ところが現状は、作る立場、売る立場でムリして、あの手この手のしかけで売ろうとしています。今の日本が陥っているのは以下のようであり、これを否定することが必要、というのは納得がいきます。特にホームユースの花を考えるなら、大衆の肯定、普通の花の発見が必要だと思います。
成熟・飽食・豊かな社会→品種需要一巡・マス(大衆)の否定→消費の多様化+消費の個性化→→→→収益性悪化・売上伸び悩み・縮小
 量販店の花束売場は、その基本に戻ることで発見することがあります。だれもが知っている普通の花を、来店客に提案する、単種・単色のモノ・ブーケ(単品パック)を陳列して購入していただくような取組が必要です。①仏花は定番ですが、その他、②普通の花に加えて、量販店売場の毎週の季節催事に連動した③モノ・ブーケ。 
 
 花の販売場所が商店街の花店から、郊外の量販店(食品スーパーの花売場)に変わり、またその商品構成からカスミソウが除外されてきた、仕入計画書に記載されない品目になっている現状には、今も憂慮しています。
 特に夏場7~8月のカスミソウを主力とする当地(福島県昭和村)では死活問題なのです。そのため7月7日をカスミソウの日にする、というコンセプトと、品種転換と商品化(あらたな花持ち品種の採用とカラーリング)、単種単色単品束での販売が重要である、ことに到達しました。時期を夏以外としても、カスミソウだけを買えるような商品陳列がなければ、消費者は購入できないことも、店頭アンケートで結果が出ています。
 それは、ほしいものが店頭に無い時代、そのほしいものは、ベーシックな普通の花です。バラ、かすみ草、カーネーション、スプレーマム、トルコギキョウを単品単種で購入できる売り場が必要です。量販店は普通の花を売るべきだ、と主張したいと思います。その仕掛けとして、5~7日間の花持ち保証できる商品だけで売場を構成する、というのは「絞り込み」の理由を示せます、しして「売場メンテナンスの容易さ(店頭陳列2日間)」、「顧客満足(花持ちする、花色が豊富)」。花を買う文化が育っていない現在では、消費者がフラワーフードを使いながら「普通の花」を購入し、家庭に飾ることを提案する店頭プロモーションこそが重要だと思います。
(菅家博昭 2004年1月28日)

■ 食品スーパーSM等の花売場のあるべき姿は、①単色・単種を数本束ね取りやすく包装した花束売場を訴求すべきだと思います。商品(花の品種)をどう絞り込むか?は、そのSMのマーチャンダイジングと連動すべきです。たとえばバレンタイン・ひな祭り・ホワイトデーなど。それ以外の時期には品目フェア・産地フェアを展開します。
 ②商品の絞り込みは、たとえば花持ち保証ができる品目にする、という選択で、売場がすっきりとし、かつ品質を訴求できます。商品構成を変えた場合には、明確にそのことを店頭や販売方式の変更を来店客に告知するべきです。たとえば、店頭陳列する花束の納品が(生産地→花束加工→店頭)と適正な温度帯と断水しないバケット等で店頭まで納品されたとすれば、やはり「鮮度保証販売(5~7日間の花持ち保証)」を目指すべきです。バックヤードの変化、店頭の什器の変化が、販売上の仕組みに連動していないことが、消費者のさらなる拡大を期待できない原因になっています。可能であれば1束の価格は、品目に限らず、たとえば300円とか500円に統一にすべきです(消費税の総額表示での切り替えを)。価格差が何から生じているのかを消費者に考えさせることは、購買チャンスを減らしてしまいます。
 売場の花束すべてを花持ち保証できない、というのではなく、③花持ち保証できるものだけで商品構成する、ことが、そのお店が売りたいものを明確にすることであり、商品陳列量により、来店客にそのお店が売りたい商品が何であるか?を明確に主張することになります。それが絞り込みです。食品スーパーSMは、品質保証できない、あるいは賞味期限を明示できない食品をおかない、と同じ考えを花束売場にも適用するだけなのです。それがストア・アイデンティティです。
 たとえば花持ち保証が容易であるカーネーションやスプレーマム等は花色も多彩・容姿も多様です。季節感に合うカラーも提案できます。それで伝えきれない場合には、④売場自体をトレンドカラーで表現するか、花束包装材をトレンドカラー(原則は花のトーンに合うもの)で表現します。当然、産地での花持ち期間の調査や取り扱いについての基準を明確にして取り扱いを進めることが必要です。
 SMが、花屋さんの商品構成・店頭の見せ方・品揃えに近づいてしまったことで、花屋さんが抱え込んでしまった現在の低迷となる原因を、SMの花売場が抱えてしまったと私は思っています。SMの花売場というのは、品質保証できる花束売場(ミックスブーケでは無い、単色・単品の花束)に特化することをまず考え、その後も、さらなる商品開発としては、単品の花束売場を進化させることを考えることが大切です。
 どうしても品揃えとしてトレンドの花の品種を店頭で売りたいという場合には、「見せる花」として少量を最上段に陳列し、それが定番品になるかどうかを見極めるべきです。(2004年2月8日 菅家博昭)
 
 
 
■農産物の商品開発に関する及川裕史氏の3月25日から30日までの日本農業新聞の連載記事から、少し検索して周辺情報をまとめてみました(以下にテキスト文も3月30日の再度掲載しました)。

 
■農業生産者が小売店の店頭で行う産地フェアは、自らが企画決断し栽培・生産した「素材たる商品」を店頭販売してみて参与観察しながら、自らが情報の生産者になることを意味します。その体得を得れば、店頭から来る情報をどのように判断すればよいかという情報の重みと、目的である商品開発に生かす、反映することができます。
店頭アンケートは、実際の売れ筋、消費者の購買行動を示していません。なぜずれるのか?商品の置き場、陳列により、販売価格といった販売環境により、売れ行きが変わるのはなぜかを、学ぶことが必要です。それを経て、店頭と生産地がむすびつくための取り組みを行うための「産地フェア」という仕組みを作ります。
この場合、商品素材を減らすための視点を必ず持つことが重要です。なぜなら、商品数の増加(素材はひとつでも加工により商品数を店頭では増やすことができる)を、「素材の増加」と勘違いしないこと。そして栽培者は栽培素材をできるだけ絞り込むことを考えることが、品質管理上とても大切です。
 
■集団としての持ち寄り共選の場合にはアイテム数が増えますから、それを調整するために「価格のプール計算」を行っているので、苗価格帯(つまりコスト)に連動した「プール計算」が必要で、「品種別規格別精算」というのが、日本の生産団体のいちばんの誤りで、精算の高単価のものを生産する仕組みで、店頭需要とずれた多品目供給が行われる仕組みを変える必要があります。「安いから売れる」ことを誰一人、日本の生産者は評価していません。高値を出すために卸売市場に出荷していて、安く売ろうとしていないため2日前情報とか、予対とかという機能が発展していかないのです。定価販売という概念(予対、2日前、1日前販売を含む)を入れないことが、外国産の花に負ける要因です。商品ではなく取引形態を合わせて見直すことが重要です。今年はその見直し元年になると思います。
ベーシックが無くなり、、、という危険性から新規性品種についての高値を出すと産地に誤ったサインを出すことになる、、、、という悪循環です。変えないところと、変えていくところ、その産地での商品政策を担保する「販売価格精算の仕組み」が無いと、「戦略」は生み出すことができません。売れた結果が来年の産地評価を維持するとは限らないからです。
農産物を周年供給する大型産地は「責任産地」で、その出荷先が多岐になっていたものが、代金決済の問題(市場の経営赤字化による回収不安)と、建値維持のため、出荷先卸売市場を絞り込んでいます。また生産地農協の合併等による生産団体数の見かけ上の減少による出荷先卸売市場の絞り込みも多くなっています。入荷が無くなった卸売市場から積極的に輸入して顧客買参人への提供を行う、というのが昨年から特に見られるようになった基幹品目の定常輸入です。国内大型産地の産地戦略の結果、商品供給が行われなくなった卸売市場が輸入を開始する、という事態は、誰が想像したでしょうか?さらに顧客に近づくための営業展開がはじまっています。3月に視察訪問した浜松市のPCガーベラなどは、小売店群を押さえる戦略を取っています。とてもコストと手間をかけての営業ですが、たぶんいちばん進んだ営業展開だと思います。卸売市場は絞り込みつつ、ターゲットとした小売店群には直接営業を行っているからです。小売店への営業強化が必要な時代に、誤って営業経費をコストダウンをするために市場絞り込みをすることになると、商社が行っている外国産の花商材の営業に負けてしまいます。与信管理上、卸売市場を絞り込んだ分、顧客たるところは加工業・小売店ということがはっきり見えてきます。卸売市場が顧客ではなく、消費者により近いところを見ることになります。ところが中間流通を担うセクション(販売組織・市場組織)は人に頭を下げたくない営業をしていることが多いので、小売店への営業成績が良くなることは稀です。店頭から学ぶ、という視点がなければ務まらない業務といえます。
今年は、卸売市場を絞り込んだ先を考えた大型産地の営業展開に期待しています。
そのため以下の記事はとても重要です。
 
■日本農業新聞 3月25日、農業経営者のための価値伝達マーケティング①
地域社会の躍進に向けて 経営に加工食品導入 生鮮と区別 収益アップ
マーケティングプロデューサーの及川裕史氏による連載
3月26日、連載②
新商品開発・新規事業の方向性
科学的に現状を分析 推進計画を確実に作成
3月29日、連載③
情報化社会の思考プロセス(右の図)
購買動機の収集を 収益上がる手段構築へ
原文新聞記事→→→PDFファイル 
 
3月30日、連載④
目標達成への働き方
週単位で時間を管理 集中し業務休暇も計画
マーケティング思考    セリング思考(従来型思考)
売れる仕組みづくり      売り込み行動
科学的思考中心        アクション中心
明日の糧を準備する     今日の糧を得る
投資的発想で成長の種をまく  コスト発想で収穫をする
戦略的思考           日常業務推進型
明日の効果を目標とする    今日の効率を目標とする 
 
 
■昨年12月にフローレ21での報告で使用した、食品商業誌に掲載された販促活動の方向性という図(これもマツヤマ画伯調整品)を右に再度掲載致しました。
この図を思い起こしたのは、上の3月30日及川氏連載のマーケティング思考とセリング思考(従来型思考)を読んでいてです。
この図の30%の上位分をマーケティング思考として「今後の変化を演出、訴求するところ」として見ることができます。
しかし経営を支えるのは「70%のベーシック」のレギュラー販促です。これは日常業務推進です。セリング思考に該当します。
企画室というのは上位30%の部分を担当して、いかに新しいベーシックを作るか、を考えるセクション。つまり「商品開発」を担当することになります。
新しい商品とは、現在のトレンドは「グッドタグ」などの「花持ち良品」的商品、「レリシア」などの加工素材、そして販売手法開発と、什器一体型開発が「TAVA千歳烏山店」や、日比谷花壇の「ベリーメリー」業態開発などがあります。これらは多店舗展開を考えたもので、青山FMは作り込み花束から素材提案という「素に戻る」ことを考えているのに対して、日比谷花壇は新たな作り込み(雑貨的感覚)を追求しているように見えます。
(2005年4月2日 菅家博昭)  
 
 

■2005年11月14日(月)の大田花き・磯村信夫社長のコラムは、「値段が下がっても大丈夫な取り組みを」でした。その前のコラムは、オランダのホルティフェア参加しての感想を書いています。
 2005年のJELFAによる11月2日から10日までオランダ・英国を歩き、感じたこと、、、、、14日の磯村社長のコラムに書いていた内容と同じ感想です。
 今年の日本での切り花卸売市場での価格安の原因、、、、それを分析していて、産地として取り組むべきことを明快に示しています。長年のつきあい、が価格維持に働かない現況をどのように考えるか、、、、来年が試練の年でしょう。コストとつきあいの線引きをどのようにするか、、、、品種をどうするか?は、つきあう相手を決めてから、、、つまり取引する卸売市場を決めてから(あるいは変えてから、集約してから、拡大してから、、、、)考えることが肝要でしょう。
 品種の問題については、2003年12月から本欄で私が主張してきたことと同じ内容となっていることに、、、、
 2005年11月、ウェイトローズのキャナリウオーフ店を見て、、、、陳列内容が半減していたこと、、、、供給の花束加工業(ブーケメーカー)が集約されたこと、、、、変化がなくなってきている英国量販店の花束売場をどのように考えるか、、、、、一方で仕様を限定した花束でのフォーマット化で成功しているテスコの事例、、、、コンビニ業態(テスコ・エキスプレス)のロンドンでの出店攻勢、、、、
 日本における生花店主(専門店)の仕入のこだわりと、量販店の仕入品種は異なるべきだと思います。そうしないと新しい業態開発は難しい、、、、、新しい業態開発は、新しい消費者、、、新しい顧客の創造が鍵となっているので、新しい顧客の創造には新しい価値を提案して、消費者との交流によって商品を作っていく、売場を作っていく必要があります。
 
 
2005年11月14日 大田花き・磯村信夫社長のコラムより
値段が下がっても大丈夫な取組みを
 先々週、ドイツとオランダを見ていてグローバリゼーションの中、花の価格は日本でも下がっていかざるを得ないと覚悟した。島国だから輸送コストはかかるものの、今の切花鉢物の単価で留まっているはずはないと確信したのだ。
 その理由を2つ挙げるとすれば、日本・北アメリカ・ヨーロッパの国々の人たちを合わせると8億人近くいて、その人たちは経済的にも花を楽しむだけの余裕がある。また、これらの国々と同じ生活レベルとしている人たちのうち英語とインターネットを操る人たちが7億人いて、合わせると地球上で15億人の人たちが同じような価値観で生活している。だから今後とも相対的に農産物価格が高い日本に農産物を輸出しようとする力が働く。2つ目は国内事情だ。中流意識がなくなり自分らしさを求めようとする中で自己実現を目指すのであればいいが、気に入らないことはやりたくない、自分に合っていないからやらないなど、努力することに重きを置かない社会になりつつある。グローバリゼーションは競争社会だから働かざる者食うべからずであるにも関わらず、今の日本の社会はフリーターやニートが示す通りである。
 上流が15%、中が45%、下が40%の社会となってきた。そうなると良い物は物語性を付けてブランド化し、売り抜くことができるがこのマーケットは大きくない。花の出荷者は日本だけではなく海外にもあり、上流の15%に好まれない花は価格が下がっていく。こう考えているのだ。
 現在の日本の花き業界では、売れ筋が分からなくて結局多様化しすぎてしまい、手間ばかりかかっている。
 品種数が多すぎるから、まず効率化を目指し死に筋をカットしよう。そうでないと生産するにも農協の選別所も卸売市場で売るのも大変で、小売店にしても覚えきれないほど品種がある。品目も絞れるものは絞ろう。国内では一番物流効率の良い箱の規格を決めよう。4トントラックや大型車、エアカーゴコンテナの内寸に合わせた最も効率的な統一箱を日本でも作ろう。産地は取引業者ごとに営業コスト、分荷コスト、ロジスティックコストなどを含め、一つ一つの取引コストを明確に計算しよう。ABC分析(Activity Based Costing)で行うのがよいだろう。運賃はプール計算などで丼勘定などしてはいないか、卸売会社は産地と買参人ごとに一つ一つの取引コストや収益バランスを計り、より効率的に取引できているかをチェックしよう。このように個別具体的に収益チェックをしていくことにより新たな事業や利益機会を検討することができる。また、取引する者同士(種苗・産地・輸送業者・卸・仲卸・小売店)がそれぞれ取引条件を提示し、それに基づいて合理的な取引ができていく。日本はWTOやFTAで農業が一つの問題となり、結局主導権を握れないどころか、隅に追いやられる始末である。食管法をなくし、所得保証に踏み込んだ日本の農政はもう農業問題で貿易交渉が暗礁に乗り上げるという恥ずかしいことはやめなければならない。花・青果・魚・肉の価格を見ても分かる通り素材価格は下がっていく。これを前提に考え、収益が出せるしくみを各業界、各社が責任を持って作っていかなければならない。それが今年の価格安の示唆である。
 
(2005年11月20日 菅家博昭)  
 

■フラワー・カウンシル・オブ・ホーランドBBHの2004-05年の760種の切り花を掲載したブックレット『フラワーズ・フロム・ホーランド』では、11種のかすみ草を以下のように掲載しています。
47-48p
Gypsophila 
paniculata
-----------
切り花の宿根かすみ草(オランダ花卉協会)11種
20445 'Danapurna' ダナプルナ(イスラエル・ダンジガー育成)
19907 'Double Time' ダブル・タイム(エクアドル・エスメラルダ育成の八重種)
17701 'Hora' ホラ (2005年11月のホルティフェアでも展示有り)
13400 'Million Stars' ミリオンスター(イスラエル・ダンジガー1997年発売最大ヒット種)
17579 'New Love' ニューラブ(ダンジガー2000年発売)
19908 'Party Time' パーティ・タイム(エクアドル・エスメラルダ育成の一重種)
169 'Perfecta' パーフェクタ(欧州の古くからの基本種・大輪)
19523 Pinkolina ピンクオリナ(ダンジガー 2003年発売、一重桃色種)→2005年・八重種のマイピンク発売
18390 'Blancanieves' ブランカニエベス(オランダ・アスティーフラワー。ミリオンスター似)
15459 'Morstar'
15617 'New Hope' ニューホープ(ダンジガー1999年発売、低臭)

オランダの動静は、1997年発売のミリオンスターがかすみ草の復活を演出。ミリオンスター拡大を基本として、過去からのパーフェクタが一定量を保持している。2003年頃から(発売は1999年頃?)、ミリオンスターを生産していたエクアドルのエスメラルダ・ファームが独自品種を発売している。それは一重のパーティタイム、八重のダブルタイム。さらにファンタイムとスーパー・パーティタイムを2005年11月のオランダ・ホルティフェアで発表した。これまでダンジガーが世界中のかすみ草育種・苗の供給の寡占状態から、独自品種の育種と同社農場からの生産という「メーカー一元」的な品質管理でエスメラルダ・ファーム産の××タイムが席巻しつつある。マス的な使い方に特化した品種というのも特徴。日本ではフローリメックス、クラシックなどが輸入。
2005年11月18日午前、都内世田谷市場花き部内の仲卸・フローレ21世田谷店の店頭で、ダブルタイムを購入されている人を発見、意見を聞いた。「この花を探していた、、、」という。キムラオランダから仕入れた輸入品だよ、という小池潔社長。
 
過去30年の日本の基本種はBF(ブリストル・フェアリー)。特に第一園芸(現・キリン)の品種がシェアを持つ。広島県甲田町の宮本仁郎氏が、BF選抜種の1990年代はじめにニューフェイス・ビッグミスター等がミヨシより発売される。2003年にはピュアスプリング等も熊本県菊池地方で選抜されスミカより発売。
一方で、イスラエルのダンジガー社が育成した「雪ん子」をはじめとする雪ん子系種が日本のかすみ草の中心となる(1997年以降)。これはスミカ(住化農業資材)による営業展開により拡大した。
2005年、ミヨシはアルタイルを本格投入。2003年には欧州にインバルを投入。
 
■日本のかすみ草は、フィラー用途のBFが雪ん子系に「置き換わった」だけで、新たな用途開発が行われていないことが課題です。新たな用途開発のために商品開発する品種が必要です。かすみ草を購入されていない生花店・量販店に販売するかすみ草品種を新たに作ることをしないと、「品種置き換え」するだけで、全体の仕組みが広がりません。品種の意見を聞くべきは、かすみ草を買っていない人です。
(2005年11月20日 菅家博昭)  
 
 
 

■2004年11月の渡欧調査(ジェルファ主催・オランダ・ドイツ・スイス)の報告を12月にショーザフローレでスライド報告をする機会を作っていただきました。その際、オランダの花き園芸協会(現在は花卉協会)のカラー・プランニングの提案をしました。さっそく、2005年1月から、かねとういさお氏によるそのカラーによる作品の作り込みが11ヵ月間、毎週に続けられました。このような作品での具体例はたぶん地球上で初めての取り組みだと思います。
2003年11月はJFMAの調査でオランダ・イギリスの調査。ここでフローレ21企画室の松山室長と同行しました。
(2002年7月には昭和花き研究会本名敬副会長がJFMAのオランダ・デンマーク調査同行)
2001年11月はJFMAのオランダ・フランス・イギリスの調査。
1999年11月は単独でオランダ・イスラエルの、かすみ草調査を行いました。
2005年11月で私は5回目の渡欧になります。そのうち4回はアムステルダムの展示会(NTV、ホルティフェア)を見てきました。
 
この間、日本でも2004年10月に第1回のIFEXが開催され、今年は2回目を終えました。
活動が活発になる、時代というのは、方向性がつかめない時代の特徴です。停滞の時代です。どこに突破口があるのか?誰が創造的に切り開くのか?そのチームワークが問われる時代です。思いつきをチームで育んで形にできるかどうか、、、どこも模索しています。その模索こそが私たちの人生の目的だと思えます。お手本はありません。結果は世界中のどこにもありません。私たち自身の手で創り上げる覚悟を、必要としています。それは開かれた場で、コンセプト・スィンキングするのが、フェア(展示会・商談会)です。
日本の東北の山間地で零細な農業を営む私のようなものが、成田空港から片道12時間のジェット旅客機に乗り、アムステルダムに行けば、その目的とする世界企業の主要な構成員と対話ができる場が、あるでしょうか?グローバル企業のかすみ草界の巨人・イスラエルのダンジガー社のミハ社長、、、、台頭してその一角を確実に崩しているエクアドルのエスメラルダ・ファームのチェアマン、、、ピーター・ウーリッチ氏にも今年はじめてお会いして直接、話しを聞くことができました。
IFEXでは、世界の花き業界の統括社であるキリンの松島社長にも出展ブースでお会いすることができます、、、当然ながら、大田花きの磯村氏や、FAJの池田氏、世田谷花きの加瀬氏、なにわ花市場の大西氏、仙花の名木橋氏など各卸売市場の社長、担当役員とお会いすることができます。
こうした催事は、ミーティングポイント、とういうのは、実際にどんな容貌の人々がこの世界を動かしているのかを感じることができます。何のために仕事をしているのか?を聞くことができます。それは私たち普通の人が、世界の活躍者に直接その夢を聞ける場です。
 
当然、新しい創造的な仕事をつくり出し、起案し稟議し、熱意を持って当日までこぎつけた若い人々も多くその場で人々に出会っています。こうした「開かれた場」は、「平和」であることと、「その場を必要とする意志」が無ければ継続することはできません。主体的な参加意識がとても大切になります。
 どこかであうだろう、活躍している生産者・業界の人々に直接出会えることが持つ意味はとても深いものがあります。自分は仕事を通じて社会に何をしようとしているのかを、いつも考えさせることにつながります。
誰がどんな考えでその仕事を始めたのだろう、、、、怪獣のぬいぐるみの中には誰が入っているのだろう、その仕掛けはどうして動くのだろう、、、、社会は誰が動かしているのか、、、、それを直接調べたい、、、、知りたい、、、それはIFEXでも同じです。
 
私たちは、日常では、あまり自分のコトを語ろうとしません。しかし、
「モノを超えた価値を、どのようにしてモノのなかに埋め込むかという知恵」が必要な時代です。
初対面の人には、「まず自分自身を語らねばなりません、、、、」そして、相手のことも聞く、、、、あたりまえのようですが、実は、このことが自らを客観的に認識する最初の行為になります。自分を相手に伝えること、、、、、その中で、自分の創造したモノを、相手に渡す、、、、のが商売です。そのモノは自分自身である、、、、、そのことに気づきます。
 
人に会いに行く、、、、一枚の写真のコンセプトを探すために行く、、、、、1本の花に会いに行く、、、、
 
 
■JELFA欧州花き産業調査 同行記録(菅家博昭)
※11月2日~10日、オランダのホルティフェア、各種視察。
 

 
(2005年11月13日 菅家博昭)   
 
 
 
    
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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