農産物直売所の入荷調査
■日本各地を旅するとき、卸市場・仲卸・小売業、そしてその土地の農産物直売所を必ず調査するようにしている。
各地の農協は収益先の改善のため、農産物直売所を運営している。農協が集荷所で荷を検品して首都圏卸市場に送ることの手数料収益は卸値の3%にしかならない。しかし運営する直売所だと手数料収益は小売り販売価格の15%であり、場貸し、売れた分の収益だけなので廃棄損が生じない委託販売。
農協の直売所は大型化し地域の量販店、小売店の経営を圧迫するようになっているところも出てきている。
農家は市場出荷を選ぶか、直売所出荷を選ぶか選択枝が増え、直売所出荷が増えている。輸送費や梱包費を負担せず、市場出荷価格の数倍価格で売れるからだ。
そのため昨年の夏から品目によっては卸市場に荷が集まらなくなっている。特に草花系。卸売市場の集荷力が弱まると、市場卸価格は高騰する。農業生産地は高齢化・縮小しているうえ、出荷先が直売所と変化している。
天候不順で入荷が少ない、というのは1昨年までのことであり、地方の直売所を歩けば、地域内産の大量の荷が陳列販売されている。「陳列量が販売量」の経済原則でみれば、仕入れ・調達がとても難しい時代になっている。そのため、それぞれの小売店が生産地を訪問し直接意見交換をするようになっている。無名の仕入れ者として卸市場で入荷を待つ、という時代ではなくなってきている。
■首都東京と大阪の2大卸にも集荷力のかげりがみえはじめ、それにぶらさがっているだけでは入荷数量が確保できなくなった。そのため地方卸も、国内産地の花の共同仕入れを模索しはじめている。
■直売所では売れない品目・品種の花が卸市場に出荷される。鮮度が販売の要諦であることを直売所は教えてくれ生産者は理解しているから一日数回も納品・陳列・補充する。しかし卸市場は2日に1度しか開市していない。
産地フェアというのは縁結びのはじめにしかすぎない。その先、どの品目を定期でどれだけ確保し販売するのか?そのための商談をする。仕入れる魅力の無い産地とは取引しなければ良い。必要な花を必要な数(あるいはその何割)仕入れる手配力が必要になっている。
■量販店だけではない産地との結び方 → 生産者と販売者
→ 少ない入荷が続く




