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2012年4月19日 (木)

「社会(ソーシャル)環境」の変化への対応

■2012年4月19日(木)

 4月上旬の吹雪・強風で、除雪作業が遅れており、今日から日の出後から早朝作業で対応。外が明るくなったら(5時30分)ハウス内のかすみ草定植。

 福島県奥会津の昭和村の農業生産(切り花・かすみ草)は、露地雨除け栽培。雪融け後の畑に苗を植え、天水(雨)に頼り生育を待ち、花が咲く頃に花を保護するためにパイプハウス(フレーム、トンネル)の屋根にビニル被覆する、という原始的な農業。品質保持のための出荷前の予冷(冷蔵庫内で品温を下げると植物の呼吸量が減少し、その後の輸送等での低温管理により長持ちする)も冬の間に降り積もった雪を貯蓄した冷房源(雪室・yuki-muro)を使用している。

 豪雪によりビニル被覆を除去してフレーム(骨組み)だけにしてもそのパイプは折れ曲がるため、収穫が終わったハウスは解体し畑に寝かせて冬を越す。雪融けの春に、またハウスを人力で再建する、という「仮設ハウス的」な農業である。自然とともにある農業であるが、1990年代には顧客卸・花市場から「周年出荷」(一年中、栽培を続ける)を要請された。当時の社会はそうした流れにあった。

 5月から11月上旬までの「無雪期間」に農業を行う。植え付けをずらしながら、開花時期(出荷時期)は7月から11月上旬の5ヶ月間(夏秋kasyu生産)である。この間で当地・昭和村は、社会とのつながりを維持するための人的努力をすることが求められてきた。

■今年(2012年)2月4日に、福島県いわき市の鈴木和隆さんが、Twitter で次のような「つぶやき(ツイート)」をしている。2011年3月11日後(この原子力発電所災害を含む大震災は3.11と表記することが多くなっている)に私たちの住む社会の価値観は大きく転換している。

 「【福島から】 農業と原発(原子力発電所)と、どちらが大切か。原発が無くても生きていくことはできますが、農業がなくなると生きていくことができません。しかし、その農業が、ハウスで、重油と電気をがんがん使う時代なのです。脱原発の正しいプロセスの一つは、農業の脱重油・電気なのです。農業者の使命です」→鈴木和隆さんtw

 →うつくしまNPOネットワーク

■夜間の割安電力による冷房:日本のバラ栽培 → 磯村信夫社長の最新コラム 4月16日:電力不足と油高

  以下のようなコラム内容である。

 福井県の大飯原発稼動の問題から、電力不足と電力値上げに関して経営がおぼつかなくなる企業の記事が新聞各紙で取り上げられている。僕は大田区大森に住んでいるから町工場の人達の苦労をリーマンショック後、円高も合併せ嫌というほど見てきた。

 そしてバラ切花協会の会員生産者の方々が夜間の割安電気を使用し、ヒートポンプを使って夏でもケニア・コロンビア・エクアドルに負けない品質のバラを作ろうとする意欲と技術に拍手を送ってきたが、このたびの値上げは夜間電力も昼間と同様の値段になるという。

 夏場のバラも国産は素晴らしいが、夜間電力の値上げと共にストップしてしまうのを危惧している。

■911を原因とする米国によるイラク戦争により2003年から原油価格が高騰した。それをもとに日本国内の冬季間の施設栽培(重油依存農業の野菜・花等)が立ち行かなくなった。夏場の除湿にも使えると、重油を焚くボイラーから電気によるエアコン冷暖房装置への転換を政府NEDOの補助金により施設栽培は行った。原子力発電所依存で捨てていた夜間電力を利用(夜の電気料金が安い)することを前提としたものである。バラ温室にエアコンが8000台近く導入された。日本では2008年から脱石油依存として「原子力発電農業」がはじまっていたことがわかる。NEDOによるこの国庫補助による冷暖房のエアコン(ヒートポンプと称している)は野菜等の施設園芸にも多く導入されている。いったん稼働すると出力調整が難しい原子力発電は、たとえば夜間電力で揚水発電の揚水に使用したりしたがロスが大きい。夜間電力をどうするのか?が割引制度で安売りしたため必要以上に日本国内の夜が明るくなった。いまはそれがもとに戻った。

■岐阜大 福井博一先生 → 2008年7月9日 エネルギー問題と切りバラ産業

 → 2008年11月8日 ヒートポンプとバラ生産

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かすみ草2012年」カテゴリの記事

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KANKE/リンク

かすみ草写真集1

  • 20061010img_3904
    348枚。菅家博昭撮影。かすみ草生産地での撮影。

奥会津の風景01

  • 20060801img_4064
    387枚、菅家博昭撮影。おもに昭和村など。

2006欧州視察

  • 20061101dsc00245
    2006年11月 JELFA欧州視察の個人写真記録。菅家博昭撮影。

2010年1月

  • 20100131dsc00811
    2010年1月25日~27日、熊本県

2010年02月 かすみ草栽培

  • 20100212dsc00221_2
    2010年2月12日 かすみ草ファンタイムの砂あげ苗のポット仮植作業。撮影菅家博昭。

2006年夏の記憶

  • 20060913img_9418
    2006年の奥会津・昭和村、カスミソウ栽培の風景。菅家博昭撮影。

2006年秋の記憶

  • 20061114img_1169
    2006年秋の福島県奥会津の風景、カスミソウ栽培の様子など。菅家博昭撮影。

2006年12月冬の沖縄

  • 20061203img_3812
    2006年12月の沖縄県内。花の生産地や街の様子。菅家博昭撮影。

2007年1月から

  • 20070401img_9892
    2007年1月から奥会津などの風景、菅家博昭撮影。

2006北海道かすみ草サミット写真誌

  • 20060715img_0143
    2006年7月13日、14日。北海道夕張郡由仁町で開催された第4回全国カスミソウ北海道サミットinみなみそらち・ゆに

2007静岡カスミサミット東京

  • 20070201img_9619
    2007年2月1日に東京都内・大田市場で開催。

2007年4月から

  • 20070426img_5713
    2007年4月から、奥会津の風景、かすみ草生産作業風景など、菅家博昭撮影。

2007年5月の風景

  • 20070520img_0193
    2007年5月の奥会津の風景、かすみ草生産。菅家博昭撮影。

IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
    144枚、菅家博昭撮影。幕張メッセ花の展示会。

2007年11月

  • 20071108dsc04006
    2007年10月オランダ、アムステルダムのホルティフェア、アールスメールマーケットでの印刷物資料

2015 からむしフェア

  • 201507_19img_6580
    2015-07-18,19福島県’奥会津’昭和村で開催された第30回からむし織りの里フェアより。昭和村佐倉(からむしフェア)、喰丸小学校(新作記録映画 春よこい)大芦(からむし畑見学・からむし剥ぎ、からむし挽き。保存協会)地内。菅家博昭撮影。76枚掲載(372枚撮影)。キャノンEOS、ソニーTX。
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