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2012年9月21日 (金)

今朝14℃、1週間後はライブ大芦家

■2012年9月21日(金)

 昨日は小雨。気温18℃。午後、境の沢圃場の採花後整理(ネット上げ)をした。昼に田島駅前。夕方・採花、家の脇の小屋に戻り葉取り調整結束、水揚げ。

 今朝は14℃。長袖が必要。

■来週にかすみ草生産の昭和村花き振興協議会事務局会議がある。10月10日からの千葉県幕張メッセの花の商談会フラワーエキスポ IFEX(アイフェックス)への参加打ち合わせ。共同出展なので販促資材等をまとめる。

 生産者ブースの出展小間割が決まった。

 昭和村花き振興協議会
 JA会津みどり かすみ草専門部会(B-6)
 昭和花き研究会(B-8)

 B通路の6と8でテーブルが並ぶ。

 ポスター、販促資材等の準備がある。

 トルコギキョウ・ブースが昨年から出来、種苗・生産者がまとまって出展している。今年も同じように行われる。今年はかすみ草ブースが計画されたが、実現されずに開幕される。品種展示を予定していた種苗会社営業担当者からの電話照会で事情を説明している。セレクタ社、ミヨシからかすみ草品種等資料の提供申し出があった。

 → IFEX

■9月28日(金)19時より、昭和村大芦にある大芦家でなかよしバンドのコンサートがある。大芦家開店2周年記念ライブ。17日に集まって練習打合会があり、個人練習中。→大芦家

 演奏曲目は、N一流でなくていいんじゃない・Nカントリーボーイ・S12月の雨・Sいろんな考え方・Kふるさと5月・Kたいせつなもの・N丘の上の校舎・小さな村・S冬来たりなば春遠からじ(作者およびリードボーカル、N中井・S佐藤孝雄・K菅家博昭)

■大芦家の冬期公開講座で今回話すこととなり、以下の原稿をミニコミ誌『じねんと』に投稿した。→PDF2枚

  第2期 大芦家(おおあしや)冬期公開講座
                                 
    奥会津の「からむしと麻(あさ)」を考える(序)
                                 
                                             昭和村大岐 農業 菅家博昭

 昨年(2011年10月7日より翌年3月7日まで)、ファーマーズカフェ大芦家ではじめて開催された連続冬期学習会では、村内小中津川のとある宿の時田真弓さんがツアーガイドの仕事として地球上の七十数カ国を歩いた報告「地球を歩いて」が5回行われた。大芦家の火曜日の定休日の日中に行われた。

 今年の盆、大芦家のカウンターで民族文化映像研究所自主制作の「からむしと麻」(1988年)が話題となった。そのなかから、第2期の大芦家の冬期学習会を11月13日(火)午前10時より2時間、12月4日(火)に開催することとなった。2013年の1月、2月、3月も開催し全5回の公開講座とすることになった。単回申込制でそれぞれテーマを変え、学ぶ。
 古くからの繊維植物生産地の昭和村(野尻郷、大芦村)で、現在も継続している産地に暮らしながら、私たちは「からむしと麻」についてどれだけのことを知っているのだろうか?あるいはこうした繊維植物の栽培・流通・歴史の研究は、どこまでわかっているのだろうか?というのが動機である。研究成果の概要を学びながら、何が不明で、今後何をすればよいのかを考えたい。
 はじめの2回で、取り上げる研究成果について、現在紹介する予定であるのは、以下の通りである。

■記録映画「からむしと麻」(民族文化映像研究所制作、1988年)
 昭和村大芦・大岐で撮影された。大芦家の佐藤孝雄主人らが「じねんと塾(昭和ボランティア協会・じねんと)」で撮影を支援した。

■『福島県昭和村における からむし生産の記録と研究』(昭和村生活文化研究会、1990年、全259ページ)
 民映研の姫田忠義監督が「からむしと麻」の撮影のため来村を重ねる中で、トヨタ財団第5回研究コンクール「身近な環境をみつめよう」を紹介され応募し、1988年の予備研究、1989年の奨励研究の成果報告書。栽培体験をしながら聞き書きをした。

■『昭和村の歴史』(昭和村教育委員会、1973年、全270ページ)
 近世の野尻組(現・昭和村)での「からむしと麻」の生活に占める販売額等について、田島町史編纂委員会(現・南会津町)の故・室井康弘氏が97ページに明治6年(1873)の小中津川村の事例として詳しく執筆している。

■江戸時代の野尻組を訪問しからむしを記録した古川古松軒『東遊雑記』(平凡社)

■加藤清之助『苧麻(ちよま)』(台湾総督府内 南洋協会台湾支部、大正11年、全368ページ)
 日本占領下の台湾で1922年に刊行された。地球上で生産される植物繊維、苧麻(からむし)の植物学的、文化的なこと、「からむし」という語源を含め、明治・大正期の日本国内で大量に生産されていた「からむし(苧麻・ちょま)」の生産量と、栽培技法まで詳細に掲載されている。本書を超える本は100年経過したいまでも出ていない。筆者の加藤清之助は『サイザル麻』についても刊行しているが、生没年も生地もいまだ不明である。植物学者の田代安定と関わりがあることまではわかっている。
 からむしは地球上に存在する植物で繊維を取り出す。その中心は中国(アジア東南部)にあることが見えてくる。台湾・沖縄県の諸島そして奥会津・昭和村はそのなかでも極東にあたる。

■中国衣料科学院麻類研究所主編『中国麻類作物栽培学』(衣料出版社、1993年、全580ページ)
 1980年から中国国内では苧麻の生産面積が拡大(1985年が128万ムー、1ムーは1.66アール)し、1986年に高潮した。
 中国での植物分類・形態・増殖法、繊維の化学的特性、育種、組織培養、生産技法など現代の科学的研究成果が詳細に書かれている。
 中国国内でのカラムシ(苧麻)の自生種の分類、栽培種の分類も詳細である。
 苧麻の自生種は100種あり、30種が中国特有種で、北緯19°から26°に分布する。栽培品種の積算温度は早晩性で1091℃、1246℃、1402℃。これら中国の国内で栽培されている苧麻の品種は1000種以上が確認されており、植物学的に分類すると78類型となっている。
 湖南省の苧麻研究所からも類本が出版されている。これらが現在、地球上でのからむしの植物学的・栽培学的な研究では最高峰であろう。研究者としては湖南衣料大学・苧麻研究所長の李宗道先生(1912年生)が知られていた。
 日本国内では沖縄県宮古島で現在カラムシは4種類(葉の形態分類)が栽培され、昭和村では1種類の栽培(他に野ガラムシ)である。

■杉本耕一「越後縮の生産と地域社会 十日町市域の生産と流通」(『日本海域歴史大系第五巻』、清文堂 2006年)

■杉本耕一「米沢藩青苧転法と越後縮産地の動向 機前層および青苧商人の反対運動を中心に」(『政治社会史論叢』近藤出版社 1986年)

■児玉彰三郎『越後縮布史の研究』(東京大学出版会、1971年)

■渡辺三省『越後縮布の歴史と技術』(小宮山出版、1971年、全894ページ)
 からむしを原料とした製品は越後(新潟県)で制作・流通・販売されている。原料生産地が昭和村のある会津地域、米沢、最上などの山形県。
 最近では新潟県古文書館の杉本氏が近世江戸時代のからむし製品の流通について児玉氏の研究を引き継ぎ詳細な研究をしている。渡辺氏は新潟県内でも相当量のからむし(地苧(ぢそ))が栽培されていたことを明らかにした。  (2012年9月21日記)

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KANKE/リンク

かすみ草写真集1

  • 20061010img_3904
    348枚。菅家博昭撮影。かすみ草生産地での撮影。

奥会津の風景01

  • 20060801img_4064
    387枚、菅家博昭撮影。おもに昭和村など。

2006欧州視察

  • 20061101dsc00245
    2006年11月 JELFA欧州視察の個人写真記録。菅家博昭撮影。

2010年1月

  • 20100131dsc00811
    2010年1月25日~27日、熊本県

2010年02月 かすみ草栽培

  • 20100212dsc00221_2
    2010年2月12日 かすみ草ファンタイムの砂あげ苗のポット仮植作業。撮影菅家博昭。

2006年夏の記憶

  • 20060913img_9418
    2006年の奥会津・昭和村、カスミソウ栽培の風景。菅家博昭撮影。

2006年秋の記憶

  • 20061114img_1169
    2006年秋の福島県奥会津の風景、カスミソウ栽培の様子など。菅家博昭撮影。

2006年12月冬の沖縄

  • 20061203img_3812
    2006年12月の沖縄県内。花の生産地や街の様子。菅家博昭撮影。

2007年1月から

  • 20070401img_9892
    2007年1月から奥会津などの風景、菅家博昭撮影。

2006北海道かすみ草サミット写真誌

  • 20060715img_0143
    2006年7月13日、14日。北海道夕張郡由仁町で開催された第4回全国カスミソウ北海道サミットinみなみそらち・ゆに

2007静岡カスミサミット東京

  • 20070201img_9619
    2007年2月1日に東京都内・大田市場で開催。

2007年4月から

  • 20070426img_5713
    2007年4月から、奥会津の風景、かすみ草生産作業風景など、菅家博昭撮影。

2007年5月の風景

  • 20070520img_0193
    2007年5月の奥会津の風景、かすみ草生産。菅家博昭撮影。

IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
    144枚、菅家博昭撮影。幕張メッセ花の展示会。

2007年11月

  • 20071108dsc04006
    2007年10月オランダ、アムステルダムのホルティフェア、アールスメールマーケットでの印刷物資料

2015 からむしフェア

  • 201507_19img_6580
    2015-07-18,19福島県’奥会津’昭和村で開催された第30回からむし織りの里フェアより。昭和村佐倉(からむしフェア)、喰丸小学校(新作記録映画 春よこい)大芦(からむし畑見学・からむし剥ぎ、からむし挽き。保存協会)地内。菅家博昭撮影。76枚掲載(372枚撮影)。キャノンEOS、ソニーTX。
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