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2013年5月22日 (水)

山口弥一郎先生の焼畑研究

■2013年5月22日(水)


 本日は朝仕事と午前中は、岩下(下)圃場でかすみ草栽培パイプハウスの建設作業(毎年春に行い、秋に解体)。
 
 午後1時30分ころから大岐センターで、YB中川SVさんらと取引について話し合います。開成生花林社長や大田花き担当者、郡山市のあさかのフレッシュの花束製作担当者も来村されます。昭和花き研究会会長の私(菅家)、金山普及所長谷川浩先生、昭和村産業係の新担当者の金子まきえさん。

 夕方、風を見て無風になれば、からむし焼き。
 
 午後、かすみ草(品種名:銀河、セレクタ社)が入荷予定。

■23日(木)午前11時、三島町川井の集荷所にてかすみ草懇談会。第3地区会員対象。

■26日(月)朝8時頃?、大田市場仲卸:中央花き訪問予定。その後、都内で開催がはじまる、吉祥寺ジェンテの並木容子さんの出版記念写真展に行く予定。

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「からむし焼き」は、宿根草植物カラムシの芽を焼く行為で、畑を焼く「畑焼き」ではない。そのため厳密にはコガヤ(カリヤス)を焼き草として敷き、それに風下から火をつける。写真はボーガヤ(ススキ)で焼いている。現在コガヤは村内にほとんど無くなっている。かつては春先、山焼きをしてコガヤを育成していた(カヤバとはコガヤ畑をさす)。秋に刈り、家の冬囲い(フユガキという)に使用し、それを畑に敷きからむしの萌芽を焼いた。「ボーガヤは太く火力が強く根まで焼いてしまうからだめだ」「コガヤは細く、火も、ちろちろと芽だけを焼いてくれる」という。


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燃え残ったカラムシは鎌で刈り取る。以後の発芽を揃える。


■よく昭和村に来られる仙台の鈴木さんから、東京のウスイさんの話が出た。旧・柳沢峠をひとり歩く、という。



 夜に、父・清一より柳沢峠は琵琶首村(集落)と小中津川村を結ぶ街道で整備されていた。戦前・戦中の食料難(不足)はカノ(夏の焼き畑)を焼き蕎麦や菜等を蒔いた。峠から琵琶首側に下がった大岩の下あたりだ。その跡地にサクジイ(清作爺様、故勝四郎父・ワグリ婆様の夫)がアサを蒔いて育てた。その時は、大岐から川谷の道を通った。戦中の食糧難時代は官地(国有林)でもカノが自由に焼けた。

 会津の民俗地理学・山口弥一郎先生は戦前の焼畑の研究の泰斗で、当時、食糧増産のために焼畑の再興を提言されている。調査記録を見ると金山町等での焼畑を含め奥会津一帯は広大な山が焼畑になっていることがわかる(『山口弥一郎選集』等)。先生は柳田・南方・折口・宮本等の同時代の人で著作も多いが、この会津人・山口弥一郎の研究をされている人はいない(ウェブ版ウィキに掲載無)。
 しかし、2011年3月11日以降、山口弥一郎先生の津浪(津波)の記録と研究の再評価が行われはじめた。
 私は約23年前、30歳のころに、一度だけ先生にお会いしている。当時、私も参加していた昭和村生活文化研究会が『福島県昭和村における、からむし生産の記録と研究』(1990年、トヨタ財団)を出版した際、新聞に掲載された。その記事を読まれた先生から直接連絡があり、1冊希望され、私は会津若松市湯川町の自宅まで届けた。和服着用で応接されお茶を一服ごちそうになりいろいろ話をうかがった。

 「からむし焼き」のたび、私は山口弥一郎先生と佐瀬与次右衛門(会津農書)の会津人2人を思う。
 
 



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