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2013年6月14日 (金)

博士峠の歴史

■2013年6月14日(金)

 朝は、大岐集落の対岸にあるハウスで4月11日に定植した、かすみ草メレンゲ(群馬県カネコ種苗扱い)を採花し、パレス化学のハイフローラ・ファンタジー染色剤(STS入り)吸い上げ染める。隣に定植した試作種は発蕾、開花は7月。これは先日に名前が「スターマイン」と決まった。

 午後1時30分より大岐センターで、YB取引会議。開成生花の林社長らが来村される。7月6日・7日のYB一箕町店かすみフェア等の内実を詰める。

 1昨日に定例会を開催し、生産者各位の開花状況をうかがうと、メレンゲが終われば、続かなくなり、7月上旬まですきまができそうだ。昨年のアルタイル越冬株が萌芽劣性・あるいは芽が出なかったためで、これまでになかったこと。MPSセミナーの交流会等で生産者の意見を聞くと、「昨年秋の降雪前の降霜・あるいは降雪初めの時期の凍害をうけた」「浅根性品種が凍害の影響を受けた」と推察できた。対策は不織布等を晩秋に行う等の措置が必要であるようだ。凍害は北海道のかすみ草生産者を訪問して聞く話に多くでてくるが内地(当地)で発生した事例はあまり聞かない。

■東北新幹線でJR郡山駅よりレンタカーで会津盆地から博士峠に入ると、その新緑の美しさを語る人が、今回のMPSセミナーへの他県からの参加者に多かった。それは樹種が広葉樹であり、樹種の多さからミドリが一様ではないことによる。峠を進むとブナ主体、あるいは会津美里側はスギ植林地が多いが、峠より昭和村側に入るとブナ林になるため、にぎやかな春蝉の声をまとい広葉樹間を村にたどりつく。はじめて来村された方々が多かった。カーナビの導きで進むのだが、ここの道を進んではたして人家があるのかと不安になったようだ。そして山岳地帯は携帯電話は不通である。

■古い時代の道は、短距離で村と村を結ぶ。時代により峠は変化する。博士峠の中世前の峠は現在の峠の西部で、かつてロボット気象観測小屋が置かれた「高岩(たかいわ)」の尾根から「王博士」(おうはかせと呼ぶのは、昭和村小野川地域の呼称で、それは国有林班施業図に反映している。会津美里町側の看板では小博士となっている)の間の鞍部が古い時代の博士峠、小野川集落側の呼称で「松倉越し口」である。標高1200mから倉川の南側の源流、落合・観音村に出る最短の道である。

 近世江戸時代になり会津藩の主導で、小野川地域(特に見沢)の木地屋移住政策が本格化すると、お椀の木地を運搬する荷駄の中継を主とする桑沢木地屋を設け、峠が現在の場所に固定する。小野川から標高千メートルの峠を越え、桑沢で中継し、谷ヶ地(やかぢ・松阪)から落合・観音村と結んだ。いわゆる会津藩を支える漆器の原材料を輸送する「産業の道」となる。

 明治期に入り、大芦村初代村長・五十嵐伊之重(いのじゅう)は博士峠(博士街道)から大芦村、そして南会津郡の界を結ぶ東西路線の「新・鳥居峠」の開削を主導した。当時、会津高田にある大沼郡役所がそれを承けて里道一等線で郡費負担道路にしている。

 しかし「博士道」は戦国時代は伊達政宗軍が横田山ノ内氏を攻撃するための進軍路(天正十七年)となり、幕末には会津藩兵・官軍兵(御親兵、加賀藩今井久太郎隊など)が行き来した。会津藩野尻代官丹羽族(にわ・やから)は会津戊辰戦争中に、只見で切腹したが、その遺体も野尻村から博士峠を越え会津城下に運ばれた。

 江戸時代後期、滝谷村の郷頭・山内吉右衛門も、よく博士峠を越えた。

 伊東實「博士山の峠と街道」(博士山ブナ林を守る会編『ブナの森とイヌワシの空 ~会津・博士山の自然誌』百十九頁~百三十三頁、はる書房刊、1995年)に詳しい。

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  • 20070426img_5713
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  • 20070520img_0193
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IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
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2007年11月

  • 20071108dsc04006
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  • 201507_19img_6580
    2015-07-18,19福島県’奥会津’昭和村で開催された第30回からむし織りの里フェアより。昭和村佐倉(からむしフェア)、喰丸小学校(新作記録映画 春よこい)大芦(からむし畑見学・からむし剥ぎ、からむし挽き。保存協会)地内。菅家博昭撮影。76枚掲載(372枚撮影)。キャノンEOS、ソニーTX。
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