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2013年9月11日 (水)

外気温12℃ 花の紅葉

■2013年9月11日(水) 曇り

 午前3時の外気温・摂氏12度。7月下旬、8月に数回、このような気温になっている。これが8℃になると紅葉がはじまる。私たちが暮らす奥会津の小野川端村(はむら)の大岐集落は標高730m。通常気温は標高100m上がると0.8℃低下するから、東にある目の前の博士山(1482m)の山頂付近は6℃下がるから計算上は6℃。紅葉が開始する気温になっている。集落が14℃が続けば山頂付近は紅葉がはじまる計算になる。
 水田圃場で稲刈りもはじまっている。
■かすみ草も紅葉する。特に茎(幹)の節部が赤褐色化する。また1996年頃から10年間ほど栽培が多かった「雪ん子」という品種は白い花が薄いピンク色に紅葉した。冬期間、本種を栽培している暖地(和歌山等)ではこれに悩まされ、開花時期に株もとに水を散水(灌水)することで発現を抑えることもできている(原油高のためハウス内温度を上げられなくなった)。
 アントシアンを多く含む品種と、そうでない品種がある。前者が紅葉する。
 生育温度による障害(奇形)では現在の中心品種のアルタイルが低温経過で生育前期を迎えると、中位節に奇形枝が出るため、その防止策も岡山大学の研究により防止策が確立している。日本の西南暖地では冬春作で、原油高のためハウス内気温を凍害防止程度に抑制している作型で発生していた。
 
■セレクタ社(かすみ草部門はスペイン・バルセロナ本社)の試作種CV352(パール・ペティットとラベルには書いてある→)  → 暖地の愛知県渥美半島での試作・荒木さん
 生育経過を見に、冬に訪問してみよう。キャベツとかすみ草を栽培されている。CV352は60cm~70cm草丈(夏の高冷地)で開花する小輪多花。ミリオンスター(イスラエル・ダンジガー)、ダブルタイム(エクアドル・エスメラルダ、日本国内の生産は無い)、フィオレオ(カネコ)とも異なる密に花が付く種で、一重の花である。開花を待つと最初開花したものが黒花(寿命が終わる)となるため、通常より早く採花し、室内で催花することが望ましい。そのため下枝の開花規格等も本種にあわせて創設することが必要。
 日本を除くかすみ草産地国では、固切り(若切り)し開花室で催花させ(日本でいう枝物花木のふかしの技術)ている。単剤でSTS前処理し、その後、糖類を吸収させ20℃~の温度で、必要な咲き前になったら低温庫で管理(3~5℃)し、納品時期を待つ。ハウス内で開花がはじまった第1花は、ハウス内の高温で呼吸量が増加すれば一定時間後に黒花(花の寿命が終わる)となる。それを防止する技術が開花室(オープニング・ルーム)の技術。花の寿命は「温度」×「時間」のため、開花した花を長持ちさせ、つぼみには糖類を供給して温度と光により催花させ、2段開花・3段開花で保冷し出庫待ちにしている。
   → PDF つぼみ切り技術について  蕾切りシュッコンカスミソウ切り花へのショ糖処理方法が部位別糖含量および切り花品質に及ぼす影響


■産地では、ハウス保温(ビニルでハウス全体を囲う)。奥会津のかすみ草生産は「露地(ろじ)雨除け(あまよけ)」栽培。生育後期までハウスに屋根ビニルは被覆されておらず、天水(雨)による管理が続き、開花期に屋根ビニルをかけ花を護る。9月からハウスの裾部(すそ)にもビニルを巻き、昼に裾をあげ換気し、夕方から保温(夜温の低下)していく。朝にまた開ける。
■現在の花の相場と輸入の花の立場 → 大田花き磯村信夫社長のコラム
■オリンピックにはキク(菊)のブーケを → なにわ花市場顧問 宇田明先生
■マグドナルドの時代は終わった → 法政大学 小川孔輔先生
■9月13日は奥会津の木地師が都内で上映→民族文化映像研究所
■9月12日夕方、昭和村の昭和中3年生は上京し小田急フローリストの新宿本店を視察(金山普及所長谷川先生、役場産業係金子まきえさん同行)。13日は早朝より大田市場花き部視察(中央花卉店頭、FAJでセリ前挨拶、クリザール東京事務所花持ち品種試験視察等)。品種試験は9月2日より行われている(CV352ペティット・パール、スターマイン(試作T12)、フォレストの3種)。12日経過の様子が公開される。
■マツヤマさんが8月末で退社されフリーランスに。彼がはたした花業界のニュース・クリッピングの役割は大きかった。全体を見る目を欠如したブログ・フェイスブック・ツイッターしか日本には存在しないため、進路を誤る可能性がある。花の関連企業・法人によるウェブサイトは、我がことしか語れないし、公的機関はそれ以上の制限がある。書かれる、表現されることに「制限」があることを知りながら情報に接することが求められる。また、現場を訪ねて、自分の体で感じることも大切だが、その「見方」「感じ方」「考え方(俯瞰と細部)」も訓練が必要だ。
■本日、9月11日(水)より3日間、上智大学の田渕六郎先生のゼミ生の第2班が来村され、苧麻倶楽部(昭和村下中津川、役場前の事務所)の中川潤君らが担当される。私は今日の昼から夜まで、日中は村内を案内・散策する。「村の歩き方・見方」(社会調査)を体験する。前回は7月12日からで、雨、今回は晴れそうだ。
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エルフバケツの孔に掛けるクリップのアイディア(センカ)
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福島駅
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かすみ草写真集1

  • 20061010img_3904
    348枚。菅家博昭撮影。かすみ草生産地での撮影。

奥会津の風景01

  • 20060801img_4064
    387枚、菅家博昭撮影。おもに昭和村など。

2006欧州視察

  • 20061101dsc00245
    2006年11月 JELFA欧州視察の個人写真記録。菅家博昭撮影。

2010年1月

  • 20100131dsc00811
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2010年02月 かすみ草栽培

  • 20100212dsc00221_2
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2006年夏の記憶

  • 20060913img_9418
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2006年秋の記憶

  • 20061114img_1169
    2006年秋の福島県奥会津の風景、カスミソウ栽培の様子など。菅家博昭撮影。

2006年12月冬の沖縄

  • 20061203img_3812
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  • 20070401img_9892
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2006北海道かすみ草サミット写真誌

  • 20060715img_0143
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2007静岡カスミサミット東京

  • 20070201img_9619
    2007年2月1日に東京都内・大田市場で開催。

2007年4月から

  • 20070426img_5713
    2007年4月から、奥会津の風景、かすみ草生産作業風景など、菅家博昭撮影。

2007年5月の風景

  • 20070520img_0193
    2007年5月の奥会津の風景、かすみ草生産。菅家博昭撮影。

IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
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2007年11月

  • 20071108dsc04006
    2007年10月オランダ、アムステルダムのホルティフェア、アールスメールマーケットでの印刷物資料

2015 からむしフェア

  • 201507_19img_6580
    2015-07-18,19福島県’奥会津’昭和村で開催された第30回からむし織りの里フェアより。昭和村佐倉(からむしフェア)、喰丸小学校(新作記録映画 春よこい)大芦(からむし畑見学・からむし剥ぎ、からむし挽き。保存協会)地内。菅家博昭撮影。76枚掲載(372枚撮影)。キャノンEOS、ソニーTX。
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