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2013年11月30日 (土)

花を作る意味、仕事を通じて社会とつながること

 ■2013年11月30日(土)雪

 本日夕方、都内の学士会館では、姫田忠義さんを偲ぶ会が開催されます。民族文化映像研究所のもと所長で、『奥会津の木地師』や『からむしと麻』(昭和村大芦・大岐)を制作されました。現在、『ほんとうの自分を求めて』の復刊作業が行われています。→ クリエブックス

 12月1日は福島県中世史研究会第24回例会(福島県立博物館)。今回の報告は、小豆畑毅さん「相馬盛胤の湯治と白川義綱」、本会事務局の柳内壽彦さん「会津の鎌倉時代 佐原義連と会津」。すでに報告資料は届いており読みました。前回9月8日(佐藤義正さん「太閤検地と松川騒動」、遠藤啓之さん「戦国期における留守氏の動向」)は、花仕事で参加できなかった。


 

 12月3日午前に大芦家で開催される学習会「カラムシとアサ」の資料を作成しています。今年は1月は行わない(雪)ため多くの資料を準備しました。そのため、9時より11時まで講義とし、休憩をはさんで、その後VTR学習とする予定です(通常の逆)。養蚕(マユ、桑)と漆についても自家用なのか販売(商品)なのかを含め、カラムシとアサの商品化(販売)野尻組(昭和村)の全戸栽培という近世・近代(明治期)の様相を見ます。それは越後での奈良晒(後染め、中世的手工業)・能登等との動きとの競合のなかでの販売手法・商品政策MDの違いを見るため、越後側資料(十日町・小千谷)の越後上布から越後縮の発明(先染め多色、近世的な発展)を考えます。奥会津のアサ類(特に伊北麻)が奈良晒用、越後縮用(カラムシ)と顧客が二分化し、加工地域が異なりながらも併存した意味に産地永続の工夫が見られます。こうした近世(江戸時代中期)から近代(明治から戦前)の伝統的手工業産地の変遷は、現在の嗜好品生産(花き)のMDを考えるうえでも有効です。

 ステークスホルダーとの関係性が重要です(あるいは関与先)。それは単なるモノや情報の結びつきではなく、それ以上の関係性(コミュニケーション)です。近世・近代の隔絶したと思いがちな遠隔地地域での意思疎通、あるいは社会変化をどのように見極めるか?こうした庶民の情報の網は、現在のインターネット以上の意味を持っています。

 


 
■昨日夕方、大田市場仲卸の中央花きの中谷隆敏さんから電話がありました。カスミソウの染色剤等について意見交換をしました。またニコライ・バーグマン氏がテレビ取材を受けており、中谷さんも取材されたようです。ANAの機内放送でニコライ氏とオランダ花市場等がこの秋に放映されています。また現在のカスミソウの産地別入荷品質等も話をうかがいました。11月はカスミソウの入荷量が多く、洋花類(トルコギキョウ等)も価格低下のなかで、白い花は染色する割合が多くなっていて、染めは面倒でやりたくない、という産地でも染めて出している、ということのようです。
 
 過日訪問した愛知県内でも、ディッピング染めの開発が行われており、また従来の吸水方式での染めはカスミソウなどは加工業者(小売店のバックヤード)が自ら必要な色を染め、あるいはラメ加工を始めて、自らの店舗で販売してます。それが妥当なことだと思います。
 昨日の会合に東日本板橋花きの大坂さんも来られており、今年の販売経過と来年について懇談しました。量販店(スーパーマーケット)といっても80cmを求めるところと、60cmを求めるところがあり、要望は異なっている、ことを確認しました。また染色のサイズについても、高冷地は80cmを主体として染めているところと、60cmを染めているところ、現在の暖地産では70cmの染めが主体ですが、専門店の仕入れは80cmのボリュームを求めているため齟齬がうまれています(中谷さん)。大坂さんに伝えたのは、昭和花き研究会は来年(2014年)は、70cm5本束で30本入りエルフ出荷の染めを販売の基本とする、ということ、それは6色から4色での出荷(今年の10月に試行した内容)で行く計画であることを伝えました。80cm、60cmは受注染め(相対)。
 
 

■昨日(11月29日)に、会津若松市内で会津地方トルコギキョウ栽培セミナーが開催され、聴講しました。夜の交流会(事前申込制)にも参加しました。トルコギキョウは、かつて80cmの長さ規格が、現在70cmが主流になっていることを知りました。カスミソウはかつて90cmであったものが湿式立箱輸送(水入りバケツ)が切り戻し分の結束部(根本)となったことから80cmが主流です。しかし実際に求められるのは60cmです。
 講師の福島啓吾さんとも夜の会で研究の現況等をうかがいました。発表スライドのトルコギキョウの生育の図(絵)の出来が素晴らしいので、聞いたところ手書き着色で製図されたそうです。時間がかかったようです。
 
 
■夜の会で同じテーブルとなった南会津農林事務所(南郷普及所)の花担当の渡邉仁司さん、JA会津みどり洋花専門部会長 椎野幸雄さん(会津坂下町高寺窪倉)、JA会津みどり営農課坂内忠義係長と名刺交換をしました。
 
 
このような栽培セミナーは継続して来年も開催していただきたい。
  → カンケの報告
 
 
 
トルコギキョウは台湾産が冬に入荷し、この10年で入荷量は145倍に増えました。そのため全国の入荷県と比較しても第4番目(長野、熊本、福岡、台湾、北海道、福島の順)の産地になり、そのため冬場の販売単価が安くなり、燃料代が出なくなり、冬作産地は夏出荷に変更しています。
 それで夏の品質競争がはじまっています。台湾産は入荷品質の安定から高級花(高単価の花)から、トルコギキョウの汎用化をおしすすめました。湯田浩仁さんの記録のなかで、小南さんの報告でもみられるような変化がおきています。
 福島さんの語られた「出荷時期、産地の全体評価ではなく、切り花そのものの品質が問われている」は、カスミソウ社会でも今年の秋に起きました。10月から暖地産に切り替わり、卸市場での販売の優先順位が変わるのですが、今年は、「品質」で買われる人が多く、11月末まで高冷地産を指名買いされる小売店がたいへん多く存在しました。これまで無いことです。
 「広島の福島さん」は、夏にしっかりとした品質で作る栽培技法のほか、以下のことを強調されました。
 1:超高品質はいらない
 2:出荷ピークを作らない
 3:高温期でも低コスト化
 これはカスミソウ栽培にもあてはまると思いました。昭和花き研究会会員向けファクスニュースでも以上の点を配信しました。
 
■11月26日のMPSセミナー報告、その後 → 湯田さん
 
 
 
 
■サカタのトルコギキョウ →   920品種
20131129

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かすみ草写真集1

  • 20061010img_3904
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奥会津の風景01

  • 20060801img_4064
    387枚、菅家博昭撮影。おもに昭和村など。

2006欧州視察

  • 20061101dsc00245
    2006年11月 JELFA欧州視察の個人写真記録。菅家博昭撮影。

2010年1月

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  • 20100212dsc00221_2
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2006年夏の記憶

  • 20060913img_9418
    2006年の奥会津・昭和村、カスミソウ栽培の風景。菅家博昭撮影。

2006年秋の記憶

  • 20061114img_1169
    2006年秋の福島県奥会津の風景、カスミソウ栽培の様子など。菅家博昭撮影。

2006年12月冬の沖縄

  • 20061203img_3812
    2006年12月の沖縄県内。花の生産地や街の様子。菅家博昭撮影。

2007年1月から

  • 20070401img_9892
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2006北海道かすみ草サミット写真誌

  • 20060715img_0143
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2007静岡カスミサミット東京

  • 20070201img_9619
    2007年2月1日に東京都内・大田市場で開催。

2007年4月から

  • 20070426img_5713
    2007年4月から、奥会津の風景、かすみ草生産作業風景など、菅家博昭撮影。

2007年5月の風景

  • 20070520img_0193
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IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
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2007年11月

  • 20071108dsc04006
    2007年10月オランダ、アムステルダムのホルティフェア、アールスメールマーケットでの印刷物資料

2015 からむしフェア

  • 201507_19img_6580
    2015-07-18,19福島県’奥会津’昭和村で開催された第30回からむし織りの里フェアより。昭和村佐倉(からむしフェア)、喰丸小学校(新作記録映画 春よこい)大芦(からむし畑見学・からむし剥ぎ、からむし挽き。保存協会)地内。菅家博昭撮影。76枚掲載(372枚撮影)。キャノンEOS、ソニーTX。
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