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2013年12月 6日 (金)

朝日新聞特派記者団『グアムに生きた28年 横井庄一さんの記録』(1972年、昭和47年2月25日第1刷)

  ■2013年12月6日(金)


 一昨日上京し、昨日、12月5日、成田空港11時5分発 ユナイテッド航空UA827便で旧日本領・大宮島(ABウオンバット空港)に夕方到着した。入国審査が混雑し並んで2時間待ちで、ようやく通過しスーツケースを受け取り、バスで予約した宿に到着したのは真っ暗になった午後7時すぎである。書店で地図を購入、と思っていたが、明日にする。予約した泊まるアパート(コンドミニアム)の1階、街路を歩いて500メートルほどにあるタイ料理店でフライド・ライスを食べた。この間に小売店が2店あり、6日の食料を買った。6日から、島内の博物館・図書館をふくめ、これ等の「植物繊維」の調査をする。晴れ、気温29度、湿度88%、蒸し暑い。
 


■朝日新聞特派記者団『グアムに生きた28年 横井庄一さんの記録』(1972年、昭和47年2月25日第1刷)
 
 森本哲郎編集委員(森本毅郎の兄)、岩垂弘、青木公、江森陽弘、戸田鴻により取材・執筆された。
 
 昭和47年1月24日、グアム島で横井庄一さんが発見され、25日の昼頃と、夕方に日本からの記者団が到着。その日の夜、午後10時すぎに、にタモン・ビーチのグアム第一ホテルで会見が行われた。その際、グアム警察の係員が横井さんの生活用具を陳列した。

 「私の目を奪ったのは、洋服である。麻袋でつくったような茶色の服。だが、麻袋よりは太い繊維で織ってあるようにみえる。いったい何の糸で、どのようにして織ったものだろうか。そればかりではない。ちゃんとボタンもついているではないか。それに、ラグビーボールのような形に巻いたロープ。全く目を見張らせるような見事な縄だ。何を材料に、どのようにしてな(綯)ったものだろうか。(67ページ)」と取材記者は感想を書いている。

 会見の質疑で「洋服3着を、ボクシの木の皮で作った。針は真ちゅうをたたいてのばし、キリで穴をあけた。糸もボクシという木の皮。ヤシの皮のロープは火縄、火をつけて保存する」と横井さんは応えている。パゴの樹皮(ハイビスカス類)である。

 25日の記者会見では、「世の中(日本)がすっかり変わった」といい、「どこが変わったか?」と記者団に聞かれると「ま、みなさんの衣服がまったくむかしと変わっている。浦島さんといっしょで、これだけ世の中の文化が変わったとは想像していなかった」。兵隊にとられるまで洋服職人だっただけあって、すぐ洋服に目がいくらしい。なるほど、そういわれれば、われわれ記者たちの洋服は、アロハあり、開襟シャツあり、ポロシャツ姿ありだ。(100ページ)
 この2日目の記者会見の終わりに、横井さんは次のように語る。
「戦争なんてやるもんじゃないですよ。平和がいいですよ。日本にはいまでは軍隊もないんでしょう」
 記者団のなかからは声がない。”軍隊”のない現在の日本を、横井さんがどうして知っているのかはともかくとして、(自衛隊が存在する)その日本の現状をどう説明したらよいのか、この席に連なる記者のだれもが、心のなかで自問していた。
 ()は私の注記。
 


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ab ウオンバット空港

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マイクロバスのドアは、ドライバーが手で開ける。棒。
 

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泊まるアパート(コンドミニアム)前に蟹がいた。5cm×10cmと大きく、すばやく動く。

 
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タイ食堂なのでタイ製のココナツ・ジュース。店内に客はいない。後に、3歳、5歳程度の女・男を連れた母親(アジア系)が入店。こどもは店内をはしりまわり、「ヒア、ヒア」と座りたい場所を移動する。未就学児童が英語を話す、という不思議さ。
 
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フライド・ライス 約1000円。店主と思われる60歳くらいの小柄な男性は食堂の外で喫煙。2006年に成立したナターシャ保護法で、島内すべての屋内公共施設は禁煙となっている。食堂、レストラン店内も禁煙。
 店内は母親と思われる女性と若い女性1名。レジ(会計)では年配の女性が最初受けたが、厨房の若い女性を呼び会計。「好い一日を」と英語で言われる。
 ガイドブック(土地案内書)に載っていない店をできるだけ自分の目で見て歩き、利用する。

 
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水(ミネラル・ウオーター)を買う。
筒状の水はノルウェー産。
 


 

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