パリは雨 メゾン&オブジェ
■2014年1月27日(月) パリ市内滞在
現在、フランス国の現地時間は午前3時(JST11時)。まだ日本の体内時計です(時差ぼけ)。
本日は、夕方にフランスからドイツ・デュッセルドルフに空路移動します。朝は8時に荷物をまとめてチェックアウトしてバスにてパリ市の中央卸売市場であるランジスを視察します。花の市場(仲卸)を見ます。その後、モンソー等量販店を含む、パリ市内の生花店を視察します。案内は荒井好子さんです。
1月26日(日)は終日雨でした。気温は6度くらい。パリ郊外の展示会場内は暖房がなされ上衣外套は不要です。午後のパリ市16区のフローリスト(花店)をバスで移動し徒歩で、3軒見ました。事前に荒井さんが予約して推奨してくれた場所です。
秀逸な分析です →小川先生の報告 世界中の金持ちが相手の展示会
■パリ市ノードの見本市会場で開催されている「メゾン・エ・オブジェ」の展示会は、8のパビリオンがありました。会場入り口で、25日に入場して見た人の視点で、見所、注意すべきパビリオンを青山フラワーマーケットの井上英明社長が語り、情報提供をされました。社員の方が仕入れ、取引等のため来られているようでした。井上さんはこれまでの日程のなかでも小売店や卸を精力的に見て、写真も撮られています。
■インテリアから家具、調理用品、花瓶、、、、メゾン・エ・オブジェは大規模展示会で、最終的には、午前9時30分の開場から(有料入場)14時まで自由行動です。4時間30分、自分で会場内で食事を取りながら、見ることができます。小さな出展者から、大企業のお金をたくさんかけたブース(展示こま)まであります。一つのパビリオンがはじを見渡せない大きさなので、主要通路にしかれたレッドカーペットを歩くだけでも半日を有します。しかし、提案型の新しい企業はそのような主要街路には出展できませんから、裏通りを多く歩くことになります。来場されている人種も多様でした。
夕食の会合で荒井さんは「同じような商品を売っているように見えるけれども、たとえ同じ商品でもその企業(出展社)により見せ方が異なる、と語っています。
見せ方、
売り方、
接客、、、、、
を見ることが必要、と語っています。特に、これからは企業にとって人の問題(接客)が重要になる、と言います。
■日本国の福島県内からのプロジェクトFのブースは会場のいちばん端のめだたないパビリオン(エスニック・グループ)、会津漆器(工業製品への漆塗装の会津若松の坂本これくしょん)も「たくみ 匠」の日本ブースで見ました。
プロジェクトFには奥会津三島町産のヒロロ(みやまかんすげ)による手作り編みのバッグ、東京電力の原子力発電所事故により避難している大熊町の人びとによる会津木綿を使用したクマのぬいぐるみ、などがありました。
■パリの女性二人(フランス人)の藍染め作品、そして刺し子(月、、というブランド)は日本に7年間ほど滞在したことがあるという方でしたので日本語で取り組みを伺いました。
■siaの裏通りに南仏の植物素材を充填したスツール(こしかける用具)の若い男性とは英語でいろいろ聞きました。なぜこのような自然素材を使用するのか、、、、農村部で周囲にある素材(わら、むぎわら?)を集めて詰め方密度でソファーの硬度を調整している、といい、韓国や中国の展示会にも出展している、といい、日本にはまだ行っていない、と言っていました。1区画の小さな出展者でした。→ duwelinside.com
■テーマ展示のクラフトは若いアーティストが商品提案をしていて、そこはよく見ました。
■会場は、写真撮影は禁止されています。出展者の同意を得れば撮影は可能な場所もありますが、個人的使用には合意するが、公表は認めないところが多いのです。
■午後のパリ市内16区のフローリスト3軒は、同時に見ている生花店関係者に夕食時に感想・評価を聞きました。
■メゾン・エ・オブジェ展示会場企業に出展のショーウィンドウでのかすみ草のディスプレイを紹介します。ダンジガー社のエクセレンスのようでした。
テーマは8
会場見取り図、左下より1、2と5bから入場。
家具の販売社によるブースでの装飾(ウィンドウ)。かすみ草を使用、大輪のエクセレンス。
白いバラの花を、白いかすみ草で包む(大輪品種のエクセレンス。2011年頃よりエクセレンスは生産)
パリ市内のフローリスト(生花店)、展示会場の装飾は、白い花、が多かったと思います。
おつきさま 藍染めと刺し子、出展者2名が自ら製作
右のフランス人(20歳くらい?)の刺し子、麻の葉模様
中央の方がボス。
この人たちが染め縫い仕立てた
テキスタイル(2番)の奥にエスニック(1番)があり、この藍染めはエスニック
デザインFプロジェクト(奥会津、会津等の物産)
ヒロロ製のバッグ、奥会津三島町産。ブドウツル細工
テーマ展示館の日本人の作品
ブナ森
リネン(亜麻)のブース
無印良品。
このブースを見ていたら首から提げていた入場券のバーコードをスキャンされました。
日本の内野タオルの出展ブース(2番のパビリオン テキスタイル)
ドラム缶製の椅子。受注を受けている。
鉄製石油缶のバッグ。
ヤシの葉のペインティング
奥会津では、かつて、稲わら入りの布団を使用していたことがある。
南仏(フランス)の製品。身の回り素材を利用して製作するが、その素材を見せる、ことに現代性がある。 → duwel社
フェイク
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