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2014年4月 3日 (木)

青苧を栽培した谷野又右衛門家を訪問(喜多方市山都町)

■2014年4月3日(木)


 本日午前、南会津郡の伊南古町。近世(江戸時代)に、野尻組より出荷された麻関連仕切書(伝票)の調査。教委の河原田宗興さんを訪ねます。
 
 
 明日(4日)は、石川県金沢市才田町。農試に切り花フリージア育種の村濱稔さんを訪ねます。1月のJFMA欧州視察でご一緒しました。


 
■4月2日(水)午前、昭和村。午後、三島町宮下の奥会津書房、夕方に喜多方市山都町堰沢を訪ねる。日本考古学協会員の渡辺満さん宅を訪問し、その後、堰沢の谷野又右衛門家を訪問いたしました。いずれも事前予約無しでしたが、お話をお聞きできました。
 
 谷野(たにの)家は、通称「たんにゃ(谷屋?)」と呼ばれているそうです。谷野家の江戸時代の青苧栽培等のお話は大正14年4月生まれでもうすぐ89歳になる貞子(ていこ)おばあちゃん、その息子さんの邦夫さんにうかがいました。邦夫さんはスイカ栽培で福島県農業賞を受賞されている篤農家であることもうかがいました。販売先等は、自ら引き売りを続けてきたそうです。市場出荷等ではない取り組みでした。スイカは自根で連作がきかないのですが、あえて接ぎ木苗にはせずにこだわって栽培されているそうです。

 
 堰沢地区は、水稲のほか、葉たばこ栽培やアスパラガス、蕎麦の栽培が多く、かつては養蚕、紙漉き(コウゾ栽培)、付け木(現在のマッチに該当するもの)も盛んに製造したようです。
 コウゾの株本からは食用できるキノコも発生し、それはクリタケのようなものだそうです。
 
 自宅から一段、河岸段丘上の千咲原に谷野家の墓地があることをうかがったので、日暮れ直前でしたが、現地を確認して、今後、草類が緑になって青苧成育がわかる時期に再訪することにしました。
 墓碑「心誉松林浄春居士」が初代・又右衛門で、青苧を出羽最上より求め植えた人です。

 家来にバンノマゴロクという人物がおり、その妻の墓碑は谷野家墓地にあるということでした。猪苗代のネズミ塚神社というものに連関しているようです。
 帰宅して調べてみると喜多方市塩川町内の諏訪町2丁目、浄念寺北に鼠田という地名があります。今後、調べます。孫六とは保科正之公前の会津藩主加藤嘉明の通称で関連があるのかもしれません。また紀州の雑賀衆にも孫六名がみられます。
 
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山都町堰沢集落、後方は飯豊山塊
 
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谷野家
 
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カヤ(ススキ類)
 
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かしの木と墓石。又右衛門の妻は「かし」といい駿河生まれ。

 
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保科正之公より下賜されたという伝承がある漆器類。かつて会津若松城(鶴ヶ城天守閣)に陳列され、後に、返却されたそうです。


 
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訪問先の谷野貞子おばあちゃんに教えていただいた保科正之公廟所である土津神社(猪苗代)への青苧献上について、帰宅後、歴史春秋社版『会津藩家世実紀』第6巻(1980刊)292ページにて、『家世実紀巻之百三』の1716年(享保元年)11月10日の条に、谷野又右衛門と青苧栽培、43年間(この時点。幕末まで献納は続く)青苧献上等への会津藩よりの褒美について記載されていました。土津(はにつ)様とは保科正之公。見彌山とは猪苗代の廟所(墓所)。
 1669年(寛文9年)、会津でからむし栽培とあります。
 

 青苧(あおそ)とは、からむし、のことです。特に、からむし(苧)は栽培植物自体
を指す場合があり、繊維にしたものが青苧という製品でよばれることもあります。青麻と書いてあおそ、と読ませる場合もあります。
 苧麻(ちょま)という表現は明治・大正期より中国産をさして呼ぶようになるのが一般です。 (菅家博昭)
 

 
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貞子ばあちゃんが、毎日手作りしている新聞折込広告でつくった「鍋敷き」。
広告が来て、色がきれいだな、と思うと、配色を工夫して組むのだそうです。
 


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以下は昭和村大字小野川地区(大岐)
 
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