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2014年7月20日 (日)

蚊帳地改正組検査之印、、、明治時代(本名信一家資料調査4)

■2014年7月20日(日)雨。

 午後は雷雨。雨の合間に、高畠の角畑の上より3棟目のかすみ草:銀河ウェイ(セレクタ社育成種。品種の命名は私)の開花後整理(処分・草刈り機で午前に刈った)をしたハウスの屋根ビニルを隣の2号棟に移して、張り、マイカ線で押さえる。終了間際に雷雨の強雨があり、ずぶぬれになる。
 着替えて、岩下(上)上より4棟目のかすみ草:プチパール(セレクタ社育成種)を北側より採花。その後、隣の3棟目の越冬株と植え替え株のプチパールのハウス内の残茎の整理。
 
 18時30分頃に作業を終える。
 
 
 
 → 宇田明先生・花の消費(2)  以下の写真
 
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開花したかすみ草:プチパール。小さな花が密集して咲く新しい品種です。
 
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くも
 
↓ 草刈り機で、かすみ草を刈り取り、処分(整理)。
 
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■7月20日(日)夜7時30分、下中津川の熊野神社前の本名信一君宅を訪問。6月25日、7月5日、8日、そして今日の4回目の近代資料の調査。信一君宅は江戸時代に名主家で、明治期も地域のリーダーとして活躍している。戦後の大火で焼け残った土蔵の資料を、6月23日以降、再調査を行い、アサやカラムシに関する資料を抽出し、それを私が撮影・検分する、ということをしている。同家の調査は第2期。1期は昨年の1月から戊辰関係資料の調査をしている。
 
 今回は、幕末から明治期の印鑑類。特に、次の大きな木製印鑑が新しい事実を教えている。明治12年、13年ころと推察。かや(蚊帳)。
 
 20140720dsc06785
 
「岩代國大沼郡下中津川小中津川蚊帳地改正組検査之印」
 
 近世後期より当地(昭和村)は、アサとカラムシ(青苧)の繊維作物を生産・販売していた。その主流は製繊した原料を販売するもの。しかしアサの繊維から布を織る冬仕事のなかから、「蚊帳地」の製造が大きな産業となっていました。
 
 そうしたことは言い伝えや、聞き書きでも明らかでしたが、今回の印鑑は、新しい知見を気づかせてくれます。
 まず、明治時代の前期は下中津川と小中津川の二村で行政区を作っていた時代があるため、その二村でひとつの組織を作っていたものと思われます。それは、
 蚊帳地改正組というものだと思います。
 加えて、その組(組合か?)は、アサの繊維で織り上げた蚊帳地の「検査」をして、検査証としての押印をした商品を供給・販売していた、ということがうかがえるのです。つまり、品質の保証を行う組織と、その検査ということになります。
 こうした場合は、検査基準(品質のなかみ)があるはずですし、なぜそのようなことが必要になったのかを考える必要があります。
 また一方で、粗悪な商品との区別をつけるために、こうした印鑑そのものが、ブランド化をしようとする組織が発生していたことを意味します。
■ 『昭和村の歴史』九十七ページ。第十一表 「明治六年 小中津川村物産帳」(公私摘要より)を見ると、
 
蚊帳地150疋(75円)
 
青苧180貫目(450円)
 
麻 250貫目(250円)
 
麻糸 14,000繰(23円80銭)
 
米 185石(243円)
 
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参考資料
明治期における近江蚊帳業の展開過程
馬場 芳
經濟論叢 (2000), 166(3): 35-52
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■その他、拝見した資料類 
 
3
明治三年の資料より、青苧、麻、蚊屋地(蚊帳地のこと)
 
 
3_2
明治三午年三月 諸産物 並 家数人別申上帳
野尻組 下中津川村役
 
 
 
■昨日、『広報しょうわ』の原稿を書く。大芦の五十嵐正年さんの家の近代資料よりふたつを紹介しました。九月一日の発刊・配布号です。十月からは本名信一さんの所蔵する資料から紹介を続ける予定です。
 
 → 広報しょうわ PDF   野尻組(現・昭和村)の「麻」「からむし(青苧)」 新発見資料
 
 

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