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2014年10月 3日 (金)

『からむしと麻』(1988年、民映研作品)上映終える。機(はた、糸)をまたぐ。

■2014年10月3日(金) 雨になる予報

 
 本日は、福岡市の花市場の船越さん、大原さんが来村され、村内のカスミソウの圃場(スミカ試作開花)等を案内・説明します。週3回のセリ後、11時頃に電話がある、カスミソウ販売担当者の小川さんからも、「行くのでよろしく」と言われています。
 
 昨日は、都内に見舞いに行った小野川の親族から様子を聞きました。
 
■10月2日、午前は昭和花き研究会定例会、スミカの試作苗の開花圃場の見学会。→ かねやま普及所岩沢正浩さん。

 
 午後、下中津川の昭和村公民館の2階視聴覚室で、16ミリ映画を映写機で投影して鑑賞しました。村が以前に購入、所蔵していたフィルムの上映でしたが、一部音声が出なかったり、フィルムの汚れが目立ちました。制作の指揮にあたった民族文化映像研究所(民映研)の姫田忠義さんが、なぜ昭和村に来て撮影をしたのかを、私が解説しました。『からむしを通してみた人間との共生』(トヨタ財団研究コンクール)の報告書から資料を作成し配布しました。

 
 
 次回『昭和学講座』は11月13日の午後、昭和村文化財保護審議会長の羽染兵吉さん(81歳)の「近世両原大芦の土地境界出入(山論)」の報告です。


 
 上映会場より、あたりが暗くなった午後6時に自動車のヘッドランプを点けて村道・柳沢峠を越え帰宅し、小屋にてカスミソウの染色したものの梱包作業を8時まで。
 
 この『からむしと麻』の映像記録に28年前に出演していた父母(清一81歳、ミヨ子79歳)も今回の上映会に参加し、上映後の懇談会にも参加し、父は2度ほど発言しています。
 
 冬春の機織りの季節、ハタノベからハタ(機、糸)の「オサ(筬)ドオシ」までの映像のなかで、出演していた故人となっている祖母菅家トシが延びた糸(ハタ)をまたぐシーンがあり、今年2月8日、都内での民映研のアチックフォーラム等で見直してからも気になっているところで、質問してみました。

 
■「ハタ(糸)をまたぐのは、お行儀が悪くないですか?」
 
母、ミヨ子からは意外な言葉で返答がありありました。

「アヤ(綾)を、オサドオシすれば、ハタはまたいでよい」
 
「オサドオシするまでは、絶対に、ハタをまたぐなよ」と、厳しく、教えられたそうです。 
 
『からむしと麻』の映像記録の後半は、アサの機織りまでの長いシーンが続きますが、そのなかで、私からみて、祖母トシと母ミヨ子が、伸ばした麻糸を筬通ししてハタに巻く作業のなかで、撮影中にも祖母は次のように話したと言います。
 
「ハタ(糸、アヤ綾)が、筬(おさ)、通ったから、またぐぞ」って言って、またいだそうです。

 この映像が姫田さんの制作記録では、きちんと残されていました。

 この作法(またいでいけないものを、またぐことができるという、禁忌の時制変化)には、深い意味があると、今日、知って、感じています。
 
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またぐ前の、綾の移動。祖母トシ。(ファーマーズカフェ大芦家のブログより)
 

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昭和村大岐(オオマタ)
 
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スミカの試作カスミソウの開花。
FG465,482、486。ダンジガーのビューティブライド、ホワイトビクトリア。
ベンチマーク品種としてベールスターとフォレストの5品種。すべて開花。
 
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カスミソウの吸い上げ染色に最適な品種は「フォレスト」(スミカ扱い、ダンジガーが世界販売名はダイナミック・ラブで、1999年のニューラブの系統)。写真の品種はベールスターで、つぼみの染め残りが出る(高温経過、生育活性の問題によるいわゆる団子花)。
 
東日本板橋花きに依頼した9月期の、昭和花き研究会のカスミソウの日持ち試験では、フォレスト(クリザールかすみSC30倍液で前処理、バケツ水付け輸送)が16日間、ベールスターが13日間、プチパールが11日間でした(25度試験)。
 
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昭和村公民館所蔵の16ミリ映写機とフィルム 
 
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記録映画『からむしと麻』は、大岐集落の冬の「さいのかみ」(1月15日)からはじまる。このサイノカミは、地区で生産された麻殻(アサガラ)を人々が持ち寄り造り、夜に燃やす。「アサガラのサイノカミ」はたいへん珍しい。麻の生産がなくなった現在は素材がカヤ(ススキ)やワラに替わっている。
 アサガラはカヤ屋根の素材として屋根葺きにも使用されました。
 
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下中津川上平の菅家和孝さん。大量の近世質地文書が解体した土蔵より発見され、そこには麻、青苧(からむし)の畑が質草(担保)として記録されていました。現在、調査、整理を継続中。『広報しょうわ』でも報告しています。→ 菅家和孝家文書
 
和孝さんも、「カラムシもアサも栽培した」が、アサの作業の写真が残っていない、と語られました。夫人は、織り上げた麻布は、あと織らないからと数反、保管しておいたそうですが、「使わないことがもったいないから、切って、スキンノウ(赤飯等のふかし、敷布)にした」と言います。
 
 
 
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母・ミヨ子と、父・清一(立って話している)。 

背は本名幸平教育長。 
 

 
 

 

 
 

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奥会津の風景01

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  • 20070201img_9619
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  • 20070426img_5713
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IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
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2007年11月

  • 20071108dsc04006
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  • 201507_19img_6580
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