« 近づく 12月 | トップページ | 北部から那覇に »

2014年11月25日 (火)

沖縄県花き市場訪問  持たない冬場のかすみ草???

■2014年11月25日(火) 那覇

 
 沖縄県那覇市滞在。本日は、本島北部に移動します。
 
■11月24日(月)朝7時、零下3度の会津からJR郡山駅。新幹線で上京。東京駅から浜松町、モノレールで羽田空港第2ターミナル下車。正午。
 
 13時5分発の航空機で3時間、那覇空港に。満席。
 
 空港の外のレンタカー送迎場所に行き、予約したレンタカー会社のところでマイクロバスに乗り、営業所へ。そこで免許証を提示して、レンタカーを借り、使用料金を支払います。午後4時にレンタカーに乗車、カーナビで予約した宿の電話番号を入れ、出発。荷物を宿に入れ、今度は花市場に移動。宿はインターネットで予約(1泊4000円、平地の駐車場で無料、出入り自由。立体駐車場で有料が多い)。

 
 沖縄県中央卸売市場の花き部に、沖縄県花卉はあり、泊港の北部の浦添市域にあります。
 
 沖縄の花市場は、直接の出荷も多いのですが、東京・大阪・福岡の大きな市場からの花の転送(空輸)を受けていることから、月水金の午後4時からセリがはじまります。現在、日本国内の花市場では半分の荷物は前売り(相対)されているので、セリにかかる量は多くありません。
 
 午後6時、花市場着。沖縄県花卉のかすみ草販売の担当の前田さん、平社長に挨拶をして、本年の出荷について社員の皆さんに御礼を申し上げました。すでにセリは終了して明日の鉢花販売の準備が行われていました。仲卸店頭のかすみ草等を見ました。染めかすみ草も熊本県内生産者より、隣接する、くみあい生花(市場)に3色で毎回数箱入荷しています。
 
 
 夜7時、那覇市内の食堂にて前田さん、宮城さんと懇談。今年の入荷や、現在の暖地産かすみ草の現況について話をうかがいました。
 
  木曜の午前に、宮城さんの案内で本島南部のかすみ草栽培農家を訪問することになりました。沖縄県内では日本でかすみ草生産がはじまった40年ほど前に試作(ブリストルフェアリー)、生産が行われていましたが、ながいあいだ生産は行われず、現在までの生産はありませんでしたが、昨年から数名での作付けが行われています。
 
 いずれもファーマーズマーケット(直売所)に他品目花束を納品されている農家の皆さんが、花束を作る関係からかすみ草の作付けを行う、という形式です。新しくかすみ草を作付けしているのは東京都内の生産者と同じです。
 そこから余剰が、島内花市場への出荷となっています。冬期間の生産です。
 
 現在、日本のトルコギキョウの冬期間需要は、台湾産が供給。それに数年前から沖縄産トルコギキョウが加わり、その分、台湾産が減少しています。これまで小菊中心の沖縄島内の花の生産は、多様化してきています。

 沖縄から日本(本土)を見ると、日本の現況がよく見えます。
 切り花にしても、産地→東京・大阪・福岡の大手市場→沖縄の市場、ということで、かなり多様な産地からの出荷物が沖縄の花市場には集まります。
 
 
 
■11月になり、私たち生産地の取引先卸、仲卸、小売店を訪問して、今季出荷終了となり御礼を申し上げ、品質改善等の課題を明確にしています。
 そのなかで気になるのが、暖地産(和歌山、高知、熊本等)の共選・個選を問わず、かすみ草のつぼみが開花しないという花屋さんの声がたくさんあることです。夏場のかすみ草は持つのに、冬のかすみ草は日持ちしない、、、、だから高値で買えない、、、、、
 
 どの産地も前処理剤を使用し、立て箱(水付け輸送)出荷となっています。切り前が適正で、前処理剤が規定量吸収していれば、生花店や消費者が後処理剤(フラワーフード、花の日持ち剤)を使用すれば、かならずつぼみも開花します。
 そのようななかで、つぼみが咲かないのは、かすみ草の前処理剤の「吸収量」不足がいちばんの原因です。また吸収しにくい前処理剤使用時の温湿度と、使用する水の清潔度(バクテリア)が関連してきます。
 
 吸い上げ染色剤を使用してみると、その吸収量・速度がよくわかります。長時間おいても、色が染まらない、というのは蒸散による吸収が行われないこと(したがって同じ環境下での前処理剤に指定時間水付けしても吸収していない)、吸収できない水(バクテリア、水の汚染等、水揚げバケツの汚れ)である可能性があります。
 
 染色をしてみると、日々の環境下での水揚げ速度(吸収量)が異なることがよくわかります。それをガイドに、日々の前処理剤の適正使用を検証することが必要です。
 
 
■私たち夏場の産地でも、低温・長雨が続く環境下での採花・前処理し、保冷輸送(水付け立て箱)して、花が咲かない、咲いた花がしろいまましぼむ、、、、クレームがでることがあります。それは前処理時の高湿度・低温が、長時間前処理剤につけておいても吸収しないことからの不適正処理になっているため、です。

 生花店、消費者が使用する場面で、つぼみが咲いていく、これまで咲いている花が、老化して「花グロ」になっていくのは、適正前処理されているからです。つぼみが開花しない、咲いた花がしろいまましぼむのは、前処理剤の吸収量が少ない(あるいは前処理剤を吸収できていない)ことがわかっています。
 
 定期的に日持ち試験を行うこと、日々の前処理剤の吸収量を確認する生産者ごとの技法を持つことが必要です。どの生産地も「品質管理基準」があり、前処理剤の処理濃度・処理時間を決めています。しかし、課題は「前処理剤の吸収量」を確保することにあり、濃度や処理時間を守ることではありません。前処理剤を吸収させることが目的で、技術技法はそれをかなえる手段です。手段が守られていることと、目的が達成されることは異なります。

 
 
   また販売されたかすみ草が適正に咲いているのかどうかも、卸、仲卸、小売り店に定期的に確認する仕組みづくりが必要です。出会いから、名刺交換をして連絡が取り合えることになっているので、顧客訪問が必要になります。ただ、小売店がクレームを卸に上げても、卸が産地に取り次がない場合、出荷団体が取り次がない場合等、クレームを出すと荷物が来なくなるという事例も、現実にはあります。そうしたことを踏まえて、定期的な顧客訪問は必要となります。これは自らの出荷品の品質モニタリングということになります。

 出荷団体としては、輸送容器に前処理剤(30倍)を入れて、採花後に、出荷容器で前処理出荷、という仕組みを導入するところも本年から出てきています。仕組みとして、前処理剤の吸収量を担保する、という仕組み作りです。

 
 
 
 

 
 美しい花、、、、日持ちする花、、、、圃場の努力を、採花時期、採花後の前処理、輸送等で無駄にしない仕組みと、検証、モニタリング(確認)が必要です。
 
 特に、試作、新品種の「イメージ」というのは、見たことのない花(品種)は、イメージできないために、商品開発は夢の共有という価値を生みます。
 
 
 

Dsc04073_2
 羽田空港 53搭乗口。
 
 
Dsc04074_3 
 那覇空港。晴天。26度。湿気有り。半袖に。
 
 
Dsc04075_2    
 
 
Dsc04076_3   
冬の東北から行くと、沖縄の空は紫外線が強く、まぶしい。サングラスが無いと、「雪目(ゆきめ)」になっていまいます。 
 
 
Dsc04081_2 
 中央卸売市場
 海に面した埋め立て地。
 
 
Dsc04085  
荷受2社、仲卸5社が入場しています。
 
 
Dsc04083   
 沖縄の花市場、仲卸では、よい品質のかすみ草が販売されています。
 
 
Dsc04084染めかすみ草(熊本産)
 
 
Dsc04086翌日販売されるブーゲンビリアの鉢花類
 
Dsc04100 
夕食の食堂の沖縄県の魚、グルクンの唐揚げ
 
 
Dsc04096 
 
 
Dsc04102
 
Dsc04101  
 
 

« 近づく 12月 | トップページ | 北部から那覇に »

かすみ草2014年」カテゴリの記事

September 2020
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

KANKE/リンク

かすみ草写真集1

  • 20061010img_3904
    348枚。菅家博昭撮影。かすみ草生産地での撮影。

奥会津の風景01

  • 20060801img_4064
    387枚、菅家博昭撮影。おもに昭和村など。

2006欧州視察

  • 20061101dsc00245
    2006年11月 JELFA欧州視察の個人写真記録。菅家博昭撮影。

2010年1月

  • 20100131dsc00811
    2010年1月25日~27日、熊本県

2010年02月 かすみ草栽培

  • 20100212dsc00221_2
    2010年2月12日 かすみ草ファンタイムの砂あげ苗のポット仮植作業。撮影菅家博昭。

2006年夏の記憶

  • 20060913img_9418
    2006年の奥会津・昭和村、カスミソウ栽培の風景。菅家博昭撮影。

2006年秋の記憶

  • 20061114img_1169
    2006年秋の福島県奥会津の風景、カスミソウ栽培の様子など。菅家博昭撮影。

2006年12月冬の沖縄

  • 20061203img_3812
    2006年12月の沖縄県内。花の生産地や街の様子。菅家博昭撮影。

2007年1月から

  • 20070401img_9892
    2007年1月から奥会津などの風景、菅家博昭撮影。

2006北海道かすみ草サミット写真誌

  • 20060715img_0143
    2006年7月13日、14日。北海道夕張郡由仁町で開催された第4回全国カスミソウ北海道サミットinみなみそらち・ゆに

2007静岡カスミサミット東京

  • 20070201img_9619
    2007年2月1日に東京都内・大田市場で開催。

2007年4月から

  • 20070426img_5713
    2007年4月から、奥会津の風景、かすみ草生産作業風景など、菅家博昭撮影。

2007年5月の風景

  • 20070520img_0193
    2007年5月の奥会津の風景、かすみ草生産。菅家博昭撮影。

IFEX2007_TOKYO_01

  • 20071011ifexdsc02602
    144枚、菅家博昭撮影。幕張メッセ花の展示会。

2007年11月

  • 20071108dsc04006
    2007年10月オランダ、アムステルダムのホルティフェア、アールスメールマーケットでの印刷物資料

2015 からむしフェア

  • 201507_19img_6580
    2015-07-18,19福島県’奥会津’昭和村で開催された第30回からむし織りの里フェアより。昭和村佐倉(からむしフェア)、喰丸小学校(新作記録映画 春よこい)大芦(からむし畑見学・からむし剥ぎ、からむし挽き。保存協会)地内。菅家博昭撮影。76枚掲載(372枚撮影)。キャノンEOS、ソニーTX。
無料ブログはココログ